ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
明石でございます。
先日久方ぶりの釣りに行ってまいりました。
此度の釣りは言うなれば作戦の勝利でございました。
この日は空一面に青空が広がり、気温も安定した最高の釣り日和でございましたが、少々風が強くフカセ釣りをメインとしている我々(私と友人)にとっては難しい日でございました。ですが、よくよく天気予報を見てみると、夕方に近づくにつれ徐々に風速が弱まっていく予報でございました。
そこで我々は普段よりも遅めに出発することにいたしました。
当日。
我々はいつもより数時間遅い午前10時くらいに到着いたしました。
まず我々は今までで最も釣果を上げてきたポイント(以下・第一ポイント)で釣りを始めることにいたしました。しかし、前日の雨の影響もあってか波が荒れており、魚影も全く見えませんでした。
結局1〜2時間経っても魚がかかることは一回もありませんでした。
そこで我々はお昼休憩を挟みつつもう少し波の穏やかなポイント(以下・第二ポイント)に移動することにいたしました。結果的にこれが大正解でございました。
そこは第一ポイントから6㎞ほど離れた釣り場で、波は弱く休日になるとファミリーの姿もちらほら見える穏やかなポイントでございます。
釣果も第一ポイントに比べると穏やかなのですが、この日は違ったのです。
第一投から餌を取られ、さらに撒き餌に誘われた魚でみるみる魚影が濃くなってまいりました。
そしてついにその瞬間がやってきたのです。
クッと餌に魚が食いつき私はしっかりと合わせ、この日の第一号を釣り上げたのです。
釣り上げた魚は私のブログではお馴染みのメジナでございました。
そしてそれを機に、20㎝ほどの小さいサイズのメジナを中心にお魚をバシバシ釣り上げたのです。
それから数時間が経ち、15時頃。
我々は釣り上げたお魚の中で、そこそこのサイズだけを厳選し持ち帰る準備をしておりました。
その時ふと私の脳内にある事が思い浮かびました。
「この時間なら風や波も弱まり第一ポイントで釣果が期待できるのでは?」
この思いは隣の友人にもあったらしく、我々の意見はすぐさま合致いたしました。
「ならば夕マズメを狙って、もう一度チャレンジしよう!」
片付けや移動などで、第一ポイントに到着したころには、空はうっすらオレンジ色を帯びており、夕方の様相を呈しておりました。
これは釣りをする時間としては丁度良いタイミングでございます。
さらに我々の予想通り、朝来たときよりも波と風が弱まっておりました。
すぐさま我々は竿をセッティングし、期待と少しの不安が入り混じる中、撒き餌と共に第一投を海へ放ったのです。
ポチャンという音と共に撒き餌が海に落ち、ゆっくりと沈みながら海中に広がっていきました。
そして我々はプカプカと浮かぶウキを、固唾を呑んで注視しておりました。
魚影は今のところ見えず、十数秒経っても動きがありません。
「やはり今日はダメなのか」と、思っていた刹那、ヒュンとすごい勢いでウキが沈んだのです。
私は不意を突かれながらも、グッと合わせ魚をかけることに成功いたしました。が、喜んだのも束の間、海中の魚がこれまたすごい勢いで根に潜ろうとしてきたのです。(根に潜る=岩などの隙間に潜って出てこなくなること)
根に潜られるとビクともしなくなったり、岩に擦れた釣り糸が切れてしまうこともございます。
なので私は絶対に潜られるもんかと、リールを巻き続けました。(恐らく今年一番力を使ったかと存じます)
すると徐々に海中からその姿を現してまいりました。
「ん?メジナか?」
さらに引き続けると、あることに気づきました。
「で、でかい…」
すぐさま私は友人を呼び、タモ(魚を捕らえる網)の準備をしてもらいました。
「ゆっくり、ゆっくり……」「捕ったー!!」
友人のその声を聞いた瞬間、私はよしっ!と、安堵いたしました。
そしてタモの中のメジナを見てみると、この日釣ったメジナはもちろんのこと、今まで釣ったメジナと比べてみても、相当に大きなサイズでございました。
実際のメジナがこちらでございます。
写真では分かりづらいですが、測ってみるとなんと35㎝でございました。
私が釣ったメジナの中では一番大きいサイズでございます。
その後も辺りが暗くなるまで釣りを続け、二人とも中々の釣果でこの日を終えました。
初めこそ苦戦いたしましたが、久しぶりに調子の良い一日でございました。
追記1
私の友人の友達の父親が55㎝オーバーのお化けメジナを釣ったことがあるらしいので、私も次はそのサイズを目標に頑張りたいと存じます。
追記2
35㎝のメジナはお刺身にし、その他のメジナは焼き魚やバター焼きにして、数日に分けて頂きました。やはり自分自身で釣った魚は美味しゅうございます。
いつの日か、お嬢様に最高のお刺身をお届けするために、脂の乗ったメジナを釣ってまいりたいと存じます。
終わり。