①〈史上最大の危機〉
まあ、いずれは‟そのタイミング”が来るとは思っておりましたが、いざその時を迎えると「ついに来てしまったか………」で、ございます。
決まってしまったものはしょうがないので‟まとも”になるために何か手を打たなければいけません。
まず私は確認してみることにいたしました。
「もしかしたら思っていたよりも、まともかもしれない」という淡い期待を抱きながら…………まあ、はい。存じておりました。
不安は増すばかりでございます。
取り敢えず形を変えることはできませんので、今までに使わなかったアイテムを駆使し、少しでも綺麗にすることが、現実的な対策な気がいたします。
色々伺ってみたところ、やはり‟塗る”のが無難そうでございます。
どうやらお手軽に塗れるアイテムもあるらしいので、それが良さそうでございます。
ただここで注意しなければならないのが、‟塗りすぎない”ということ。
静かに、そしてさりげなく。
とにかく目立たぬよう、なじませることが重要でございます。
あとは、いらないものを除去してベースを整え、‟その時”が来るのを待つだけでございます。
さてさて、絵心もない私に上手にできるのか?
乞うご期待!!
…………は、せずにお待ちくださいませ!
完
②〈私の方向性〉
先日、私は何となしに鏡を見ておりました。そうすると、とんでもない事実に気が付いてしまいました。
日頃から私の目指すべき方向性は、「高倉健」や「三船敏郎」もしくは「クリント・イーストウッド」辺りではないかと思っていたのですが、ところがどっこい鏡を見てびっくり仰天でございます。
「おかしい……全然似ていない」
歳を重ねるごとに、そんな渋い男たちへの仲間入りをするのかと思っていたのですが、全然そんな気配がございません。
むしろ今だに幼少期の面影がたっぷり残っている気がいたします。
これではギフトショップの三歳児(四年目)というのもあながち間違っていないかもしれません。
男としての名折れでございます!!!!
ただ、確かに思い返してみると、この話をするたびに、例外なく相手は微妙な表情を浮かべていた気がいたします。
何故気が付かなかったのか……
これからは、もっと自分に合った方向性に進むことにいたします。
それでは私は「クリント・イーストウッド作品!」ではなく、「ブリット・オールクロフト作品」を観て、私らしさを勉強してまいりますので、今後の成長に是非ご期待くださいませ。
完
追伸、今回のタイトルのつけ方は、とある作品のオマージュでございます。
終わり。