ご機嫌麗しゅうございます。的場でございます。
もう1カ月前になりますが、能見と影山の3人で富士山にアタックしてまいりました!
あんなに誓ったのに!
去年辛かったからしばらく登らないと決めたのに!
喉元過ぎれば熱さを忘れ、私はやすやすと彼らの誘いに乗ってしまいました。
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まずは朝、山小屋にて目覚めの瞬間から。
ジリリリリリリリリ!
「お、朝か…今日は集合が早いから…」
「…」
「な、なにー!もうこんな時間だとお!」
そう、私はスタートから寝坊してしまったのでございます。
急いで集合地点に向かった私。
遅れて集合した私達は、馬車で富士山の5合目まで赴いたのでありました。
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何とか予定通り無事に5合目に到着した私達。
どんよりした雲に小雨が降っておりました。
…おのれ能見め…!
隣で初めての富士山にテンションの上がっている雨男に若干の怒りを感じつつ、富士登山を開始いたします。
もちろん私は寝坊してしまいましたので、そのモヤモヤを能見にぶつけることはできません。
いざ、スタートでございます。
【5合目から】
写真だといささかわかりづらい部分がございますが、雲や霧の動きがとても早く、急接近する霧が視界を狭めてまいります。
数メートル先が見えなくなって危ない!
…とまではなりませんでしたが、これもまた標高の高い山でしか見られない現象でございました。
既に5合目を越えておりますので、眼下には下界の景色が広がっております!
…がしかし何も見えません。
全てが雲の向こう側でございます。
しかし遮るものがない分視界が広い!
去年も申し上げたかもしれませんが、これは幾ら写真でお伝えしようとしても伝わらないパノラマビューなのでございます。
影山はマイペースで登るとのことで、5合目スタート地点から別れて登りました。
能見と私は影山よりも早いペースで登ります。
私の日々のトレーニングの成果を発揮する時!
「序盤は楽々いけるぞ!」
と思いたかったのは富士山だけに山々ですが、5.3合目ほどでもう疲れが始まってまいりました。
しかし一度は富士登山を経験した身の上。
登山は事前準備や体力も大事ですが「気力」が一番必要なのです!
ルートは去年と同じ吉田ルートだったので、6合目までは思ったよりも早く到着できました。
【6合目から】
ここからは急にハイキングコースから登山!といった形で富士山が急に表情を変えてまいります。
勾配の変化が我々の心を折りにかかってまいります。
とは言え悪い事ばかりではございません。
山の天気は非常に変わりやすいのです。
眼下に広がる景色はまだ快晴とはいかないまでも、晴れ間が見えてまいりました。
上下に雲がかかっておりますので、上の晴れ間には青空が。
下の晴れ間には一部だけ街の顔が覗いておりました。
同時にお伝えするのは難しいのですが、記録は残してまいります。
【7合目から】
もはや能見との世間話の余裕は完全になくなってまいりました。
助け合いでもありますが、ここからは自分との戦いでございます。
折れるな心!持ちこたえてくれ体!
…という事でございます。
しかして普段、ここまで日々の執務の事を忘れて自身との対話をする機会があるでしょうか?
お屋敷を遠く離れた場所に身を置き、日常のオフィシャルを忘れる事で「自分は果たして山を制することができるのか!?」という挑戦に集中する事ができるのです。
1年に何回も富士登山にアタックなさる方がいらっしゃるそうですが、そういった方々はそんな気持ちで登っているのかな?
と去年よりは登山者の気持ちに近づいたのかな?
と思う的場でございました。
【8合目から】
ここからは岩場を登ってゆきます。
時には手を使って登らなければならないところもございます。い
去年も思いましたが急勾配過ぎるだろう!
しかし道ゆく高齢の方も海外の方もストック(杖)を使って器用に登っておられます。
逆に邪魔になるような気がするのだが…。
ここまで登ってこられるからには並みの腕ではないという事なのでしょうか。
我々は素手で登ってゆきます。
小雨が本降りに変わってまいりました。
大分厳しいコンディションになってまいりました。
でも我々は大丈夫なのです。
何故なら既に汗だくの状態なのだから!
もうどちらで濡れているのかはわからないので「ここまで濡れたらどうでもいい!」の境地なのです。
【山小屋にて】
去年は一日で登山から下山まで行ったのですが、今年は能見が山小屋を手配してくれたのです。
ゴールが山頂より近い分、気持ちは楽ではありました。
険しい登山道を経て、無事に辿り着きました!
雨が続いております。
後続の影山が心配でございます。
安全を鑑みてゆっくり登ろうと決めたのに、あわや我々よりも長時間雨に打たれてしまうとは…。
哀れ影山…安らかに眠れ…。
と思ったその時。
「やったー!着いたー!」
と声が聞こえてまいりました。
影山到着!
ゆっくり登ってきたが故に、影山は我々よりもずぶ濡れの状態でございました。
可哀想…。
その後濡れた衣類を乾かしながら、山小屋で軽い夕食をとり、消灯時間を迎えます。
その時刻何と20時!
普段そんな時間に就寝する事はございません。
山岡お勧めのジャック・ダニエルを寝酒にして床に着くといたしましょう。
アルコールの力は偉大でございます。
すぐに眠りに就くことができました。
…。
……。
すぐに目が覚めてしまった…。
アルコールよりも不慣れが勝ってしまい、1時間ほどで目覚めてしまいました。
「目を閉じて横になるだけでも疲れは取れる」という方もいらっしゃるようですが、ずっと同じ姿勢で眠れないのも疲れてしまいます。
私は外の空気を吸いに小屋の外に出てみました。
すると!
あんなに降っていた雨はすっかり上がり、満点の星空がそこにはございました。
お嬢様もなかなか山の夜を経験なさる機会はないでしょうから、記録に残しておきます。
…あんまり写っておりませんね。
本来はもっとたくさん星が光輝いていたのです!
やはり私の技術によって写真で伝えるのはなかなか難しゅうございます。
そんなこんなで午前1時。
出発の時間がやってまいりました。
(後半に続く)
ここまでご覧になっていただき誠に有難うございます。
10月17日から「富士山クッキー」をお出しいたします。
また、能見が写真だけでなく動画を編集してくれた模様でございます。
楽しみにお待ちくださいませ!
それでは本日はこれにて。