お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。
的場でございます。
的場と言えば山小屋。
そう、今回は山でございます。
人生は一度きり!という事で、
一度は行ってみたい富士山に行ってまいりました。
日本一高いところに行きたい!という事でございます。
経験者の方にアドバイスをいただきながら準備を整えました。
とは言えあまり特別な物は持参しておりません。
水1リットルに着替えと雨具のみでございます。
特に雨具は必須で「雨具がない状態で天候が悪くなった場合は必ず中止しなければならない」というぐらい重要だそうでございます。
防寒を兼ねられる物ならなお良しでございます。
あとは100円玉!
これは途中お花摘みに行く場合に必要で、場所によって100円~300円でございました。
「お花を摘むのにお金を取るだなんて!」
と思われるかもしれません。
しかして標高の高い場所でお花畑を整備をするのは過酷な事。
その事業を成立させる為には必要なマネーなのでございます。
まあ「無理なら途中で下りてもいい」という事らしゅうございますので。
これくらい準備しておけば遭難する事はないでしょう!
5合目までは馬車で向かい、そこから徒歩で山頂を目指しました。
豊島区の山小屋から向かい、スタートしたのはお昼12時頃からでございます。
5合目は霧が濃く、登山口の入り口付近に着くまでに雨が降ったり止んだりを3回ほど繰り返しました。
「山の天気は変わりやすい」
というのは本当だったのですね!
私、富士登山は初めてでございまして、
「山頂になど行けるのか?」
という不安と、
「登頂したら気持ちいいだろうな!」
という期待感が入り混じっておりました。
武者震いなのか恐怖なのか!?
この時の天候は回復し安定しておりました。
まずは5合目から6合目へ。
もう既に傾斜がきつい…!
麓はなだらかなのかと思いきや傾斜が急でございます!
考えてみればここはもう既に5合目。
後で考えれば納得ですが、この時の私は馬車の恩恵に溺れ衝撃を受けてしまいました。
途中見かけた登山者の方々は杖(スキーで仕様するストックの様な物)をお持ちでした。
それがあった方が楽だったのか!?
しかし引き返すのももう辛い…。
私は杖なしで来てしまった事に気後れを感じながらも歩を進めました。
息を切らしながら、心臓破りを感じながら。
6合目に到着した私は思いました。
「まだ頂上じゃないのか!
これがあと5倍続くだと!?」
既に心折れかけた私でしたが、続いて6合目から7合目へ。
上記では「あと5倍」と申し上げましたが富士は私の想像を上回っておりました。
さらに傾斜がきつくなっていったのでございます。
5倍どころではございませんでした。
途中の道はある程度人の手がはいっており、階段があるのですが、この階段の一段が高く、場所によっては私の膝ぐらいまでの丈がございました。
「整備するならもっと上りやすくしてくれればいいのに!」
と私は恨み言を心で思いながらも登り続けました。
周りの方々は休み休み、時折振り返って風景を楽しみながら登っておられました。
私もそれに倣おうと後ろを振り返ると、そこでは既に雲が眼下に海の様に広がっておりました。
しかし体力は残り僅か。
虚ろになりながらも7合目に到着いたしました。
もう帰りたいぐらい疲れてはおりますが、ゆっくり休んでしまうと動けなくなりそうなので水分補給を済ませ、少しだけ休んでから
7合目から8合目へ。
8合目か…。これ以上登れるのだろうか?
頭の中で経験者の方の言葉がよぎりました。
「無理なら途中で下りてもいい」
リタイヤも考えながら横の退路を見やると…
おわかりいただけるでしょうか。
既に退路も、先が見えないどころか雲の中でございました…。
いつの間にか雲の上まで到達しておりました。
頂上も麓も見えない中、行くのか…?引き返すのか…?
(続く)