ただいま師走につき。

 

お嬢様!大変でございます!

もう2024年が終わってしまうそうでございます!

あっという間の一年間でございますね。

 

毎年同じような事を申し上げている気がいたしますが…。

我々バンドゥールは8月の夏のお祭りから12月のカウントダウンまで下半期が忙しく、上半期は丁寧に過ごそうと心掛けているのですが、毎年後半が特に光陰矢の如しでございます。

 

その中にバンドゥールと執事歌劇団のメンバーによるDVD「教えて!歌劇団先生」がございましたね。

お嬢様はご覧になっていただけましたでしょうか?

中に歌を習う場面があるのですが、私は光栄な事に第16回公演にゲスト出演する機会を頂戴しておりますので、これが非常に参考になりました!

教わった内容を試したくて、その後コッソリ音楽堂にて夜な夜な一人で自身の頭部の空洞に音を響かせる訓練を行ってしまう程でございます。

まだご覧になっていらっしゃらないお嬢様へ、詳しい内容のお話は控えておきますが、他の課題でも各々気付きがございました。

全て心に響く内容で、目下自主練習を進めているところでございます。

16回公演の前にも井戸端会議や朗読会、カウントダウンなど成果を確認するチャンスを賜る事ができるのは、大旦那様の器の大きさに感謝でございます。

また頼りになる仲間たちに囲まれて、来年もいい予感しかございませんね!

 

2025年も新しい事にチャレンジして、お嬢様がどうお感じになられたかをたくさんお伺いできればと存じます。

 

…あ、前回のブログで明石の名前がなかった事を指摘される機会が度々ございましたが、明石はいつも頑張っております!はい。

 

それではお嬢様、良いお年をお迎えくださいませ。

本日はこれにて。

11月に11周年。

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。
本日でスワロウテイルギフトショップは11周年を迎えました。

この一年間は新しいことに色々チャレンジできたのではないかと存じます。
クリスマスはパティシエ姿でクリスマスケーキを作ろう!ということで「Making X’mas」というテーマで写真撮影を行いました。
ささやかながら座談会もやりましたね。

アニバーサリーはダンスホールまでお出かけして「仮面舞踏会」を題材として撮影しました。
オーガンジーという布を使ってダンスの動きを表現したことは印象的で、まるで昨日のことのように思い出されます。
火野が一生懸命動画を撮影・編集してくれました。
ギフトショップでその映像を流したりもいたしましたね。

夏には浴衣、シャツ姿に加え、オリジナルのTシャツを作って撮影することに挑戦いたしました。
桐島がデザインしたTシャツは、蝶と燕を合わせた「Swallowtail」の文字を刺繍したもので、筋肉だけでなく「0から1を作る」アーティストとしての厚みを見せてくれました。

またハロウィンは新選組。
すっかり恒例となった才木ワールドでございます。
フォトブックの文章も、才木が執筆し始めた頃は一緒に原稿チェックを行い、修正点も多かったのですが、今回はほぼ一人で世界観を作り上げたと言っても過言ではございません。
お屋敷でのイベントも、今年初めて行った「ゲーミングサロン」と同じ形式で行い、上手に新選組のイベントとしてお嬢様に楽しんでいただける形になったのではないかと存じます。

去年の記念日には的場・桐島・才木・明石で「走れメロス」の朗読を行いました。
拙い技術ではあったかもしれませんが、それが発展して6月にはお屋敷で約10年ぶりに「朗読サロン」を行うことになりました。
才木が本を選んだり書いたりしてくれて、その才能を遺憾なく発揮してくれました。

色々あって記念日には間に合いませんでしたが、今年はギフトショップメンバーが執事歌劇団のメンバーに様々なことを教えてもらうDVDをお出しすることになりました。
お嬢様にとっても普段のご生活で使える知識で、日々を彩る内容でございます。
さすがは執事歌劇団でございますね!

さて、イベントを中心に振り返ってまいりました。
井戸端会議が定期的に配信できる安定した環境を作れたり、バレンタインでショート動画をお届けしたりと思い出を挙げれば枚挙に暇がございません。
その度お嬢様からお声を頂戴いたしましたね。
また皆で新しいものを作っていきとう存じますので、温かい目で見守っていただければと存じます。

それでは12年目も何卒よろしくお願いいたします。

ファーストカクテル。

 

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。
先日、お屋敷のティーサロンにてお仕えさせていただき、カクテルをご提供させていただきました。
使用人にも「的場がフロアにいるのが新鮮」と言ってもらえるのですが、私も年に何回かのフロアでのお仕えでございますので、私もまた新鮮な気持ちでお給仕できました。

山岡とは音楽やお酒を嗜む仲で、肩を並べてと言うよりは色々教えていただいているような関係でございます。
お嬢様の見える所で一緒に執務を行う機会も少ないので、あまり関係性が見えなかったかもしれませんね。

山岡はこだわりの強い使用人でございまして、今回のカクテルの内容やレシピ、材料の調達など何でもすぐにこなしてしまいます。
能力が高いのは素晴らしいことなのですが、この「山岡的場のカクテルデー」のプロジェクトが動き出した時、私の中で一つの懸念がございました。

「このままではただの山岡カクテルデーになってしまうのではないか…!」

本人は私がやりやすいようにお膳立てを頑張ってくれていて、気持ちは嬉しいのですがこのままでは一体感が感じられない!

そこで今回は無理を言って時間を合わせてもらい、仕込みからできるだけ参加をさせていただきました。
私は今回のカクテルデーが初めてのカクテル。
手際が悪く、効率的に仕事を進めたい山岡にはかなり譲歩してもらって足並みを揃えていただいたと思います。
しかし山岡がお酒にこだわりがあるように、「せっかくだから一緒にカクテルデーを作っていきたい!」という一点のみが私のこだわりでございました。

生生姜をおろしたり、お酒を調合したり、ガーミラ・アダラクのシロップを作ったり。
仕込みは力がいる作業も多く大変でしたが、共に何かを作り上げてゆく作業は非常に楽しいものでございました。

また、シェイクやステアなどカクテルの作り方を教えてもらい、知識が増えてゆくのも稀な経験で、とても貴重な体験をさせていただきました。

私はカクテルに関して、使用人の中では素人の域を出ませんが、お嬢様にお出しするのに失敗作をお出しする訳にはまいりません。
付け焼き刃ではございますが、毎日シェイカーを振って練習を重ねました。

そして迎えた当日。
不安はございましたが、しっかりと山岡が準備を整えてくれた事もあり、比較的冷静に仕事を運ぶことができたかと存じます。
それでも視野が狭かった部分もあったかと思いますが、お嬢様がティータイムやカクテルタイムをお楽しみいただく様子はしっかりと拝見する事ができました。

最後までカクテルをお出しした後「もう終わってしまうのか…」という寂しさがございました。
本日お出ししたカクテルは一日限りなのですよね。
この一日だけの為に準備をしてまいりました。
エクストラティーやカクテルデーを担当する使用人は、毎回たった一日の為に一球入魂しているのですね。
私は今回山岡に師事したのみでございますが、当家の使用人たちの心意気は素晴らしいと感じました。
特別な日にご帰宅なさった時は是非使用人たちのスペシャルメニューをご用命いただければと存じます。

そんな使用人たちとまた、ティーサロンでの楽しい時間を演出することができたら、と存じます。
またティーサロンでお会いすることがあれば美味しいものをご提供できるように努力いたしますので、是非お召し上がりになっていただいてご感想を賜ることができればと存じます。

それではまたギフトショップのバンドゥールに戻るといたしましょう。
また今回のカクテルで感じた事を色々教えてくださいませ。

それでは本日はこれにて。

19年目に向けて

 

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。

今月でお屋敷のティーサロンが18歳の誕生日を迎えます。

人間で言えば高校生ほど。選挙権が与えられる年齢となります。

いちティーサロンがここまでの歴史を刻むことがあるのでしょうか?

日本国内の歴史を鑑みてもここまでの通例はなかなか見受けられないのではないでしょうか。

 

歴史あるティーサロンの一端としてギフトショップも10年歩んでまいりました。

今月ギフトショップでは18年目のアニバーサリを記念してお祭りを催しております。

舞踏会をテーマとして舞い踊り演奏する使用人たちの姿をご覧いただけます。

これまでも様々な方々にアイデアを頂戴し、完成してからもご感想を頂戴いたしました。

お嬢様にもたくさんご意見、ご感想を頂戴いたしましたね。

我々ギフトショップのバンドゥールたちが今の位置にあるのは大旦那様、周囲の使用人たちのおかげ。

そしてもちろん、一番はお嬢様のおかげでございます。

 

私もギフトショップに赴任して7年半が経ちました。

…ん?もう7年半も経ってしまったのか?

しばしば我に返った時に「今、西暦何年だ?」と思ってしまうほどに時の流れはあっと言う間でございますね。

 

時の流れを止めることは叶いませんが、せめて少しでもゆっくりと流すために!

今年に入ってから私は日記をつけるようになりました。

一日一日を大切に過ごすことによって、思い出がハッキリと形になってまいります。

思い出がたくさん認識できると「今月は充実していた!」という気持ちになります。

三日坊主になると恥ずかしいので、2カ月続いた今だからこそ申し上げました。

 

一日たくさん書く必要はございません。一行、二行でも構わないのです。

本当に特に何もない日は何も書かなくてもよいのです。

(余談ですが、私は学生時代に日記と向き合い過ぎるがあまり一日のうち2~3時間を日記に費やしてしまった過去がございます。

これは個人的には時間の無駄だったな、と思いますのでお勧めいたしません。)

毎日続けることが肝要でございます。

 

日記に今日あった内容を記しておくと、後日読み返した時、記した内容の周りの記憶も蘇ってまいります。

また、日記をつける前よりも記憶力が上がった感じがいたします。

「今日一日を忘れたくない!」という強い気持ちがニューロンとシナプスを刺激しているのかもしれません。

まさに執事歌劇団の「File name ~X~ 」で言うところの「よみがえる微かなシナプス」でございます。

 

今までお世話になってきた身として「お嬢様に何かお返しできることはないだろうか?」と考えまして、結論から申し上げますと受けた御恩が大き過ぎて返せはしないのですが、お嬢様のお声が現在の私と我々とギフトショップの品々を形作っているのです。

そんなお嬢様との日々の会話を忘れてしまわないように日記をつけているという側面もございます。

お嬢様との思い出やお嬢様がうれしかったこと、考えさせられたことも使用人として今まで以上にしっかりと心にしまっておきたいと考えております。

そしてそれを糧として19年目もお嬢様がお喜びいただけるようなお品物を発明できるよう、ギフトショップのバンドゥール一同精進してまいります。

 

あ、日記はもちろん他人には見せない秘密の内容でございますので、私と会話する際に身構えないでくださいますよう心よりお願い申し上げます!

 

それでは本日はこれにて。

10周年を迎えることができました!

 

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。

的場でございます。

 

ギフトショップは本日で10周年を迎えるはこびとなりました。

私がギフトショップでお仕えを始めたのはもう7年半も前のこととなります。

長い時をギフトショップで過ごしてまいりましたので、様々な出来事がございました。

 

私が参りましたばかりの頃は、あまり上手に周りの使用人に頼ることができずに

一人で何でも頑張ろうとしてしまい失敗することが度々ございました。

ギフトショップのメートル・ドゥ・ヴァンドゥールとして張り切り過ぎたところもあったのでしょう。

おかげで体力はつきましたが、やはり一人でできることには限界がございます。

 

少し落ち着いて、現在のギフトショップのことを思ってみます。

 

センスの部分は桐島と才木が担当してくれております。

フォトブックなどのお品物の形や雰囲気を作るだけでなく、撮影全体のテーマを次々と生み出してくれております。

今回10周年に合わせて朗読を企画してくれたのは才木で、他のメンバーも快く参加してくれました。おかげで楽しい雰囲気の撮影になりました。それが本当かどうかはCDをお聴きになっていただければ一目瞭然でございます!

 

また、朗読に合わせて伊織が紅茶をブレンドしてくれました。

様々なフレーバーティーやハーブをブレンドして、ギフトショップのヴァンドゥールたちのような賑やかな紅茶に仕上がっております。

 

この度の10周年を迎えるにあたってはまずは能見が記念のワインを選んでくれました。

「おめでとう」の気持ちと、虹がデザインされたギフトショップの明るい未来を示したワインをチョイスしてくれました。

 

明石は何かしているのか?でございますか?

彼は最も日々のギフトショップを支えてくれている使用人と言っても過言ではありません。

その柔和な空気感でお嬢様は勿論のこと、周囲の使用人の心をも柔らかくする使用人なのです。

私が急な執務でギフトショップを任せる時も嫌な顔ひとつせず頑張ってくれる、頼れる使用人なのです。

 

今、私の周りには心強い仲間がたくさんおります。

ここで名前が出なかった使用人にも助けていただくことはたくさんございます。

 

最後に「みんな大好き全員集合ステッカー」のお話をしたいと存じます。

こちらは「別宅でも使用人みんなの顔が見たい!」「また藤堂執事に会いたい!」というお声を形にしたお品物でございます。

お嬢様に支えられて、私は今ここにおります。

お嬢様が、今のギフトショップを形作ってくださいました。

 

大旦那様も巻き込んで、お屋敷全員で11年目も楽しく新しいことにチャレンジしていければと存じます。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

もう富士登山から2ヶ月近く経つのですね。

と、いうことでございます。

ご機嫌麗しゅうございます。的場でございます。

すっかり思い出になってしまう前に、前回からの続きを記してゆきます。

遅くなってしまった分、お写真をたくさん載せてゆきます。

【山小屋から9合目を経て】

今度は能見だけでなく影山も一緒にペースを合わせて登りました。

深夜なので周りの方との距離も配慮しつつ、ゆっくりと登らなければなりません。

相変わらず勾配はきついですが、ペース次第で心拍数の乱れが全然違いました。

空に星、眼下には街の灯りが輝いております。

息を切らしながらではございますが、景色を楽しみながら登りました。

ヘッドライトの光を頼りに登っていきます。

私は去年ヘッドライトなしで真っ暗な中下山いたしましたので、今回こそは!と準備いたしました。

富士山は道は整備されておりますが、当然ながら街灯がないので真っ暗なのです。

考えれば当たり前のことなのですが、街灯に囲まれて生活を送っていると、意外と見落としがちなポイントかもしれませんね。

 

そうして時に手探りで登ってゆくうち、狛犬に迎えられ、遂に山頂に至りました!

 

5合目から山小屋までは2時間半でしたが、山小屋から山頂まではゆっくり2時間ほどかけて登頂いたしました!

 

【山頂にて】

さて、ここからは今回の目玉である「ご来光」を待ちます。

「ご来光」とは、富士山から拝見する日の出のことでございます。

現在午前3時。

ご来光までは2時間と少し。

ベストポジションに陣取り「2時間頑張るぞ!」という強い意志のもと、我々はしりとりを始めました。

 

午前3時半頃。

 

…寒い!寒すぎる!

 

耐え難い寒さにしりとりのワードも出て来なくなってしまいました。

お互いに声をかけ強がり合うも手足の先から感覚がなくなってまいります。

 

「ご来光の時間に合わせて山頂を目指せばよかったのか…?」

 

という考えも頭の中を巡りました。

しかしここは難しいところで、時間を遅らせることで山道の渋滞に巻き込まれ、途中でタイムアウトしてしまうこともあるそうなのです。

我々はそこも加味して「まあ寒さを我慢すればいいか」という結論を選択したのでした。

 

しかし山頂は0℃。

さすがの使用人たちも限界を迎えつつありました。

すると!

背後がにわかに騒がしくなってきたではありませんか。

ご来光に合わせて山頂の山小屋がオープンしたのでありました!

我々はベストポジションをあっさりと捨て、山小屋に駆け込みました。

 

暖かい…っ!

 

この頃まだ平時の気温は30℃。

毎日暑い暑いと言っておりましたのに、人は現金なものでございますね。

今は温かいものが恋しくて仕方がありません。

暖をとろうと山小屋内のお品書きを見渡しました。

 

缶コーヒー 500円

味噌汁 700円

 

…た、高い…!

…と思われるかもしれません。

どちらも何の変哲もない普通のものでございます。

ただしここは標高3776メートル。

ここまで物資を運び、温めることは並々ならぬ努力が必要なのでございます。

それを思えば相応の値段だと言えます。

 

私はコーヒーをオーダーいたしました。

熱!熱い!

とても素手で持てたものではございません。

焼石ぐらいに温まっているではないですか!

しかしそれが良いのです。

まずは缶を開けずにカイロのように体を温めます。

極寒の痺れが癒されてまいりました。

暖をとった我々は後続の方に席を譲りつつ、再びご来光を待ちます。

 

ひたすら耐えて1時間。

 

遂に

!!

 

…素晴らしい!

「絵にも描けない美しさ」とは浦島太郎の竜宮城のお話ですが、こちらも写真には写しきれない美しい光景でございます!

 

雲間からうっすらとしたご来光ではございましたが、我々の上空にも雲が。

更に足元にも雲が広がっております。

これはこれでこの日しか見られない光景なのでしょう。

足元の雲海は歩けそうなぐらいハッキリと、ふわふわ漂っておりました。

 

【下山】

「いやぁ、立派なご来光だったなあ」という感慨に耽りながら下山を始めてまいります。

前回は夜に下山したので真っ暗でしたが、今回は日が出たばかりなので周りは明るく、景色を眺めながら下山いたします。

 

登山に比べ見せ場がないのですが、お嬢様がもしも今後富士山に登ることがあったら…と考えて記録しておきます。

下山する時に注意するべきポイントはまず膝を痛めないように労りながら歩くこと!

下山ルートは緩やかですが、油断するとケガにつながってしまいます。

また、メンタル面の心の準備としては「緩やかな分登山時よりも時間がかかる」という点でございます。

登山の時と同じ時間感覚でいると「まだここなのか!」という心の折れに繋がります。

「登頂するぞ!」という目標を失っている分余計に心が折れるのです。

景色を楽しみながら、仲間と会話をしながら、音楽を聴きながら。

心の余裕を保つことが肝要でございます。

番外編としては、我々が使った「吉田ルート」に限り「ちゃんと下山ルートを使うこと」でございます。

あまり詳しくない方が「登山ルート」から下山することがあるそうです。

急勾配なので危ない!

正しいルートで下山いたしましょう。

 

【再び5合目】

無事下山いたしました!

下山には4時間ほどかかったでしょうか。

あまり眠れてもいないので疲れました!

 

麓の温泉に向かい、疲れを取った後に無事にお屋敷まで戻ってまいりました。

しっかり者の影山に起こされなければ、私と能見が温泉に浸かって眠ったまま執務に戻れなかったかもしれないことは、大旦那様には内緒でございます。

 

長々と書いてまいりましたが、2023年の記録として残すことができれば、との思いで記してまいりました。

お付き合いいただきありがとうございます。

もうしばらくは富士山は結構です。

非常に疲れますので!

 

おや?登ってみたい使用人がまだいるのですか?

 

…う~ん。

 

本日はこれにて。

 

実は一カ月前に富士山に行ってまいりました。

 

ご機嫌麗しゅうございます。的場でございます。

 

もう1カ月前になりますが、能見と影山の3人で富士山にアタックしてまいりました!

あんなに誓ったのに!

去年辛かったからしばらく登らないと決めたのに!

喉元過ぎれば熱さを忘れ、私はやすやすと彼らの誘いに乗ってしまいました。

 

‐————

 

まずは朝、山小屋にて目覚めの瞬間から。

 

ジリリリリリリリリ!

 

「お、朝か…今日は集合が早いから…」

「…」

「な、なにー!もうこんな時間だとお!」

 

そう、私はスタートから寝坊してしまったのでございます。

急いで集合地点に向かった私。

遅れて集合した私達は、馬車で富士山の5合目まで赴いたのでありました。

 

————–

 

何とか予定通り無事に5合目に到着した私達。

どんよりした雲に小雨が降っておりました。

…おのれ能見め…!

隣で初めての富士山にテンションの上がっている雨男に若干の怒りを感じつつ、富士登山を開始いたします。

もちろん私は寝坊してしまいましたので、そのモヤモヤを能見にぶつけることはできません。

いざ、スタートでございます。

 

 

【5合目から】

写真だといささかわかりづらい部分がございますが、雲や霧の動きがとても早く、急接近する霧が視界を狭めてまいります。

数メートル先が見えなくなって危ない!

…とまではなりませんでしたが、これもまた標高の高い山でしか見られない現象でございました。

 

既に5合目を越えておりますので、眼下には下界の景色が広がっております!

 

 

…がしかし何も見えません。

全てが雲の向こう側でございます。

しかし遮るものがない分視界が広い!

去年も申し上げたかもしれませんが、これは幾ら写真でお伝えしようとしても伝わらないパノラマビューなのでございます。

 

影山はマイペースで登るとのことで、5合目スタート地点から別れて登りました。

 

能見と私は影山よりも早いペースで登ります。

私の日々のトレーニングの成果を発揮する時!

 

「序盤は楽々いけるぞ!」

 

と思いたかったのは富士山だけに山々ですが、5.3合目ほどでもう疲れが始まってまいりました。

しかし一度は富士登山を経験した身の上。

登山は事前準備や体力も大事ですが「気力」が一番必要なのです!

ルートは去年と同じ吉田ルートだったので、6合目までは思ったよりも早く到着できました。

 

【6合目から】

ここからは急にハイキングコースから登山!といった形で富士山が急に表情を変えてまいります。

勾配の変化が我々の心を折りにかかってまいります。

 

とは言え悪い事ばかりではございません。

 

山の天気は非常に変わりやすいのです。

眼下に広がる景色はまだ快晴とはいかないまでも、晴れ間が見えてまいりました。

上下に雲がかかっておりますので、上の晴れ間には青空が。

下の晴れ間には一部だけ街の顔が覗いておりました。

同時にお伝えするのは難しいのですが、記録は残してまいります。

 

 

【7合目から】

もはや能見との世間話の余裕は完全になくなってまいりました。

助け合いでもありますが、ここからは自分との戦いでございます。

折れるな心!持ちこたえてくれ体!

…という事でございます。

 

しかして普段、ここまで日々の執務の事を忘れて自身との対話をする機会があるでしょうか?

お屋敷を遠く離れた場所に身を置き、日常のオフィシャルを忘れる事で「自分は果たして山を制することができるのか!?」という挑戦に集中する事ができるのです。

 

1年に何回も富士登山にアタックなさる方がいらっしゃるそうですが、そういった方々はそんな気持ちで登っているのかな?

と去年よりは登山者の気持ちに近づいたのかな?

と思う的場でございました。

 

 

【8合目から】

ここからは岩場を登ってゆきます。

時には手を使って登らなければならないところもございます。い

去年も思いましたが急勾配過ぎるだろう!

 

 

しかし道ゆく高齢の方も海外の方もストック(杖)を使って器用に登っておられます。

逆に邪魔になるような気がするのだが…。

ここまで登ってこられるからには並みの腕ではないという事なのでしょうか。

我々は素手で登ってゆきます。

 

小雨が本降りに変わってまいりました。

大分厳しいコンディションになってまいりました。

でも我々は大丈夫なのです。

何故なら既に汗だくの状態なのだから!

もうどちらで濡れているのかはわからないので「ここまで濡れたらどうでもいい!」の境地なのです。

 

【山小屋にて】

去年は一日で登山から下山まで行ったのですが、今年は能見が山小屋を手配してくれたのです。

ゴールが山頂より近い分、気持ちは楽ではありました。

険しい登山道を経て、無事に辿り着きました!

 

雨が続いております。

後続の影山が心配でございます。

安全を鑑みてゆっくり登ろうと決めたのに、あわや我々よりも長時間雨に打たれてしまうとは…。

哀れ影山…安らかに眠れ…。

 

と思ったその時。

 

「やったー!着いたー!」

 

と声が聞こえてまいりました。

影山到着!

ゆっくり登ってきたが故に、影山は我々よりもずぶ濡れの状態でございました。

可哀想…。

 

その後濡れた衣類を乾かしながら、山小屋で軽い夕食をとり、消灯時間を迎えます。

その時刻何と20時!

普段そんな時間に就寝する事はございません。

山岡お勧めのジャック・ダニエルを寝酒にして床に着くといたしましょう。

 

 

アルコールの力は偉大でございます。

すぐに眠りに就くことができました。

 

…。

 

……。

 

すぐに目が覚めてしまった…。

アルコールよりも不慣れが勝ってしまい、1時間ほどで目覚めてしまいました。

「目を閉じて横になるだけでも疲れは取れる」という方もいらっしゃるようですが、ずっと同じ姿勢で眠れないのも疲れてしまいます。

私は外の空気を吸いに小屋の外に出てみました。

 

すると!

あんなに降っていた雨はすっかり上がり、満点の星空がそこにはございました。

お嬢様もなかなか山の夜を経験なさる機会はないでしょうから、記録に残しておきます。

 

 

…あんまり写っておりませんね。

本来はもっとたくさん星が光輝いていたのです!

やはり私の技術によって写真で伝えるのはなかなか難しゅうございます。

 

そんなこんなで午前1時。

出発の時間がやってまいりました。

 

(後半に続く)

 

 

ここまでご覧になっていただき誠に有難うございます。

10月17日から「富士山クッキー」をお出しいたします。

また、能見が写真だけでなく動画を編集してくれた模様でございます。

楽しみにお待ちくださいませ!

 

それでは本日はこれにて。

レモネードの夏。

 

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。

猛暑日が続き、うだるような暑さでございますね…。

 

こんな毎日にはビタミンCが必要でございます。

ビタミンCにはストレスや病気に対する抵抗力をつける力があるそうでございますよ!

 

ビタミンCと言えばレモンでございますね。」

少々回りくどい言い回しにはなりましたが、私8月15日に能見と共にエクストラティーを行います!

また、ギフトショップでは「昔懐かしレモネードラスク」が登場いたします。

何故的場はそこまでレモネードにこだわるのか?

あれ、そこまでご興味はございませんか。

左様でございますか。

 

 

ご存じないお嬢様もいらっしゃるかと存じますが、私は新しいお品物を考案する際に自分の中にテーマにしていることがございます。

それは「昔ながらの喫茶店」でございます。

 

木造で作られた内観。古びているとなお良しかと存じます。

お嬢様はご存じないかもしれませんが、中のバネが半壊していて腰かけると思いの外、おしりが沈んでしまうソファ。

コーヒーメーカーで店主がこだわりのコーヒーを淹れている空間。

そして最近ではあまり見かけなくなってしまった食事でございます。

 

例えばカレーと比べた時のハヤシライス。

絶滅はしないまでも、あまり目にする機会がなくなった気がいたしませんか?

また、私が幼少の頃はグリンピースが乗っていた記憶がございますが、

現在では探してもどこにも売っていない気がいたします。

当時は今で言うところの「チョコミント」のように賛否が分かれる食材でございました。

かく言う私も、好きとも嫌いともつかないグリンピースでございますが、

見かけなくなるとそれはそれで切ない気持ちになります。

そんな私の郷愁の想いをシェフが形にしてくださったのが2022年1月に誕生した「ハヤシライスクレープ」なのでございます。

 

今回のレモネードも発想は同じでございます。

退廃した感じのする喫茶店の味を表現したいと思い立ったのが始まりでございます。

 

ビタミンCを摂りたいけどレモンは酸っぱくて苦手!

というお嬢様にも安心の、甘さを兼ね備えたレモネードでございます。

酸味が苦手な方にも美味しくお召し上がりになっていただける点にこだわりました。

 

ギフトショップでは夏でも食べやすいサクサクしたものを、という想いでラスクを選びました。

食感としても食べやすく、他にお出ししている焼菓子で酸味担当はいないと判断してGOをかけました。

 

今回のエクストラティーのポイントは当家でしかお召し上がりになっていただけない「ハーブコーディアル」でございます。

「ハーブコーディアル」とはハーブを漬け込んだシロップのことでございます。

能見と夜な夜な開発した特別なハーブは、他では味わえないハーブの刺激とアロマによりお嬢様を体感したことのない世界に誘ってくれる事、請け合いでございます!

 

年々気温を更新している東京都豊島区のお屋敷より、美味しさをお届けするのは勿論のこと、お嬢様に夏の一日一日を元気に過ごしていただくため、との想いでレモネードをご用意いたしました。

8月はギフトショップでも。そしてティーサロンでも!

お嬢様のお帰りをお待ち申し上げております。

 

それでは本日はこれにて。

私の相方。

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。
ワインは嗜んでいらっしゃいますか?
本日より能見のオリジナルワインである
「day dream-デイドリーム-」をお出しいたします。

青いラベルのお洒落な白ワインでございますね!
私は海の中にいる様な…とイメージしましたがこちらの青は、能見の一番好きな花「ネモフィラ」の青でございます。
ネモフィラは春に咲く青い花。
初のオリジナルに自身の一番好きな花を合わせたそうでございます。
彼曰く「庭園にいるかの様な爽やかさ」をイメージしたとの事。
心憎い演出でございますね!

この度「ソーヴィニヨン・ブラン」と「ナイアガラ」という二種類のブドウを使用し、完全な能見オリジナルを作りだしました。
「ソーヴィニヨン・ブラン」はグレープフルーツの様な爽やかさと花の蜜の様な香りを。
「ナイアガラ」はカリン、白桃の様なフルーティーな香りを演出してくれます。
お花とフルーツの香りをお楽しみいただけるという訳でございます。
「辛口」と謳ってはおりますが非常に飲みやすそうでございますね!

今回どちらのブドウも日本のブドウを使用しております。
「日本のブドウの良さをお嬢様に知っていただきたい!」という考えがある様でございます。
フランスの品種を目にする事が多い中、日本の品種でいてそれもオリジナルとなるとお目にかかる機会はなかなかございませんね。
流石は当家のハウススチュワードでございます。

能見の初のオリジナルワインですが、
「大事に取っておいていただきたい」というよりは、
「気軽に何も考えないで楽しんでいただきたい!」
「いつでも飲んでいただきたい!」
との想いがある様です。
という事は昼から飲んでも良いという事でございますね!

おや、昼からお酒をいただくのは抵抗がおありですか?
いえいえ。一向に構わないのでございます。
なぜならこのワインは「デイドリーム」。
「白昼夢」という意味がございます。
昼からご覧になる夢の様な心地を味わっていただくべく能見がご用意したワインでございます。
アウトドア派の彼はピクニックに行った先の高原で楽しんでいただくのがお勧めだと申しておりました。
フルーティーかつフローラルなワインのお味と相性の良さそうな環境ではございますね!
ネモフィラが咲く時期は4~5月。
花を愛でながらいただく、というのは如何でしょうか?

「デイドリーム」にはもう一つの意味合いがございます。
それは「夢」。
能見にとって、オリジナルワインをお披露目するのが半年前からの目標、「夢」でございました。
香川のオリジナル日本酒「川香」の様にワインでオリジナルを作りたいというスタートから、ワイナリーの醸造者と幾度も話し合いを重ね遂に実現した!
という熱い想いもまたワインの名前の由来なのでございます。

ワインのみならず、お酒はその名前の響きで選ぶのも一興でございます。
ただ素材のお味を楽しんでいただくのも良し。
作り手の想いや完成までのストーリーもい併せてお召し上がりいただくと、また違った味わいを感じていただけるかと存じます。
また、ワインはお作りする際に数量が限られてしまうのも付き物。
お早めのお帰りをお待ち申し上げております。

では本日はこれにて。

さあ!17周年!

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。
的場でございます。

遂にお屋敷のティーサロンが17周年を迎えようとしております。
いよいよ周年記念のお品物をお披露目できる運びとなりました。
もう予習は充分にお済みでしょうか?

さて、今回のお品の中にはブロマイドセットがございます。
何と5枚ものお写真をご用意させていただきました!
今回はそんなブロマイドセットに関して、少しだけ掘り下げてお話をさせていただければと存じます。

テーマは「お屋敷を離れて別荘でのティータイム」でございます。
使用人がベッドで目覚めるところから物語が始まります。
朝目覚め、日々の執務の疲れで気だるいながらも体を起こす使用人たち。

本日は別荘でのティータイム。
いつもの装いに加え手袋もはめて、別荘までの準備をしっかりと整えます。
いつものティーサロンとは勝手が違うはず。
今日一日のプランを、真剣な眼差しで反芻いたします。

馬車で移動してきた先の別荘で、まずはお嬢様には階上のメイクルームでご用意を整えていただきます。
階上までは我々がエスコートいたしましょう。

ティータイムを楽しむご用意が整いましたならば、庭園が見えるサロンでアフタヌーンティーをお楽しみいただきましょう。
お給仕は勿論我々使用人にお任せくださいませ。

ティータイムの終盤、使用人は先に本邸に帰る支度を済ませお嬢様のご出発をお待ちいたします。
まだ日が落ちてからの時間は肌寒い気候でございます。
出発に手間取ってお嬢様を凍えさせる訳にはまいりません。
コートに身を包み、出発の時を待つ使用人。
また明日から始まる、お嬢様と仲間たちがいる日常に想いを馳せながら。

というのは如何でしょうか?
あまり柄にはない事だったかもしれませんね。

一枚一枚のお写真を楽しんでいただく事も嬉しゅうございます。
ただ折角の5枚組なので、そこにストーリー性があればお嬢様によりお楽しみになっていただけるのではないか、と考えました。
そんなちょっとした使用人の思いを記しました。

毎年ティーサロンの誕生月はお祭りでございます。
17周年のお祭りをたっぷりお楽しみ下さいませ!

それでは本日はこれにて。