思い出のカップ

最近、暖かくなって眠気をはらう事が難しくなって参りました、百合野でございます。
お嬢様はしっかりとお目覚めになられておりますか?

こんな春が香る午後にはモイストクッキーにウィンターティーのニルギリがお勧めでございますよ。

さて、前回の日誌に引き続きまして、僭越ながら私のカップコレクションをご紹介をさせていただきたく存じます。

前回の日誌ではウェッジウッドの「リー」カップをご紹介させていただきました。
今回は英国のブランドロイヤルアルバートの「マルバーンシェイプ」のカップをご紹介致します。

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左から「レディーカーライル」「ダッチェス」「レディーアスコット」でございます。

当家のカップセレクションでは、
右の「レディーアスコット」と上の写真にはございませんが、黄色の「アフェクション」をご用意してございますね。

ダッチェスはアルバートの記念品カップでございます。(1910年記念のカップ)

そして、私がこのお屋敷に来てカップの美しさに魅せられ
初めて手にしたカップが「レディーカーライル」でございました。

私がティーサロンに立つまえ、拙い新人の頃、洗い物係をやっていて誤ってカップを欠けさせてしまった事がございました…

何日も反省をし、そのカップではありませんでしたが、
私がお嬢様にティーサロンで使っていただけたら素敵だと思い買ったカップ…
それが「レディーカーライル」でございました。

しかしながら、それを大旦那様に持って行った所
返されてしまいました…。

自身で使い、このカップを見る度に今の初心を取り戻せる様に
…と。

今でもこのカップを見ると、あの時の反省した日々を思い出します。
それからカップを欠いた事はございません。

大旦那様の優しさと物の有り難さを知った瞬間でございました。

…とても大切な思い出でございます。

お嬢様は思い出のカップ…
ございますか?