藤堂でございます。
2001年に匠ひびき主演で上演された作品の再演で、今回は
花組の壮一帆が主演の東京特別公演です。パリを舞台に
小悪魔が、人間界で最初に出会った女性を不幸に落としこもう
と引き起こす騒動をファンタジーでありながらペーソスも
あり、ブラックユーモアもあり現実離れした大人のお伽話
です。
卒業を間近にひかえた悪魔学校ではヴィム(壮)が最後の
課題に取り組むために人間界に送り込まれようとしている
ところから始まります。一人前になるには人間界で最初に
会った女性アジャーニ(実咲凛音)不幸に陥れるはずが、
アジャーニはこれ以上不幸になりようがない悲惨な人生を
過ごしてきていて、これ以上不幸にするにはどうすれば
いいのか考えた末ある方法に気付き実行に移して行くのだが
・・・・
初演は知りませんが、今回の壮一帆さんにこの役はピッタリ
です。努力をされたとは思いますが、明るく生き生きと
演じていられます。ファントムあたりから躍進著しく是非
トップになってほしいと願うのは藤堂だけではないと思い
ます。アジャーニ役に抜擢された実咲凛音さんは大役に
自身の可愛く明るさを発揮され、役に対する理解も深く
いづれ娘役のトップになられるのではないかと期待して
います。
特筆すべきは悪魔学校の校長を演じられた悠真倫さん
(ゆうみ りん)が貫録があり面白く演じられ印象に
残ります。
兎に角笑わせてくれます。
とても楽しい現実離れしたミュージカルを機会がございま
したら是非ご覧下さいませ。
2011年12月 藤堂