お屋敷に来てから、たくさんの楽しみが増えました。
紅茶を淹れる楽しみ、ご給仕をして喜んでいただけた時の喜び、
仲間のフットマン達と共に楽しく過ごす時間。
そして、
先輩や、仲間フットマンの日誌を読む楽しみがございます。
特に先輩方の日誌は、それぞれ尊敬できる部分は違えど、
魅力のある文章ばかり…。
為になる日誌や、感動してしまう日誌まで…。
私、百合野は少々泣き虫でございまして、
日誌を読んで涙し、心が洗われる時がございます…。
中にはその文章から今まで乗り越えて来たものの大きさを
感じる日誌もございます。
そんな日誌を読んでいると、
お屋敷の最大の魅力は大旦那様、お嬢様、仲間のフットマンと
過ごす素敵な時間にあると感じます。
その中で生まれていく大切なモノが大きくなるほど、
素敵な日誌が書ける事でしょう…。
まだまだ私は未熟な文章しか書けませぬが、
お嬢様から見て、私が先輩方のように深みのある日誌を書けるようになった時が、
私のフットマンとしての第一歩となる事でしょう。
「初心を忘れず…」
本日の日誌を胸に、進んでいきたいと存じます。