お嬢様、お坊ちゃま、「秋の夜長~」とは申しますが、
夜更かしはなさっていませんか?
私は最近、椎名執事から茶葉の新たな参考書をいただき、
床につく前に、ついつい資料整理等をしてしまいます。
そんな、普段よりも遅い時間に起きていますと…
どこからともなく物音が…
実は、夜更けには他のフットマンも各々の行動をしていました。
仕事後の時間とは己への貴重な時間でございますからね。
ついつい、好奇心に負け、
私はこっそりとお屋敷の見回りにもなると、自分に言い聞かせながら、
こっそり他のフットマンの行動を…。
まず、突然大きな物音が聞こえきたのは、藤堂執事の部屋…
なんと…
とてもとても重たそうなダンベルを両手にトレーニング…。
あの笑顔とは対照的な肉体美はこの時間から生まれていたのでございますね…。
そして、カタカタ… カタカタ…
と、聞こえてくるのは、椎名執事の部屋からでございました。
どうやら、お屋敷に関する、資料作りのようでございます。
さすが椎名執事、当屋敷の統括執事の裏側の大変さを目の当たりにしました…。
さらに、執事の棟を抜けると意外なフットマンが
意外な物事に励んでいました…
それは…
本郷でございました。
なにやら、書き物をしてると思えば、
もの凄い量の丸められた紙…
仲間の間では、
笑いで場を和ませてくれる本郷。
まさか…
あの笑いの理由…
ネタ帳!?
…
では、ございませんでした…
それは、日誌でございました。
私も彼の日誌を読ませていただいていますが、
何の変哲もない日常の一コマを
あれだけ、ユーモラスに書けるのは彼の魅力だと存じていました。
そして、その裏側には、日誌の表現を選び抜く努力が隠されているのでございました。
早起きは三文の得でございますが、
夜更けにはちょっとした発見がございますね。
執事としての魅力、人としての魅力とは、
陰ながらの努力の量で決まる事なのかもしれません。
…本郷を見る目が少しだけ変わりました…
では、
お嬢様、お坊ちゃま、
次回のユーモラスな本郷の日誌にどうぞご期待くださいませ!