恒例の日誌

椎名でございます。
梅雨も明け、夏の到来でございます。
30度を優に越す日々が続いておりますが、体調など崩されてはいらっしゃいませんでしょうか?
汗をかきましたらこまめな水分補給は勿論のこと、多少の塩分の摂取もお忘れになりませんようにご注意ください。

さて、先日7月11日は当家にて第二回目となる朗読サロンを行わせていただきました。
沢山のお嬢様がたの前でものを読むという経験は普段では決して味わう事の出来ない貴重な体験でございます。
作品のチョイスやコメディータッチな演出など前回とはまた違った試みに不安などもありましたが、本番に向けて懸命にお稽古をした事も、私や他のフットマンにとって大変良い経験になりました。
改めて、お礼申し上げます。
もし、またこの様な機会を頂戴することが出来ましたならば、今回出来なかった事などにも挑戦したいなと考えつつ、こっそりと作品探しを始めたのは内緒でございます・・・

さて、毎年の恒例となりましたが、先月6月は梅のシーズンでございました。
今年も昨年同様、和歌山の日高市から農園直送で送ってもらいました。
今年の和歌山はお世辞にも良い天候ではなく、満足に実が大きく育たなかったり、雨や嵐に見舞われ梅の実に点々が現れる『カイヨウ病』が広がったりと、農家の方々を悩ませる年であったと聞きます。
それでも、私のもとにやって参りました梅の実達はプックリ丸々と育った立派なものでした。

昨年同様、6月中旬まで樹の上で熟成させ送ってもらった梅の実は青梅と呼ぶには気が引けてしまいそうな、まるで桃のような魅惑的な芳香を持っております。
さすがの出来でございます。
早速梅仕事に取りかかりましょう。

今回は昨年試験的に少しだけ仕込んだ黒糖を使用した作品が予想以上の出来でしたので、今年は黒糖梅酒がメインをつとめます。

ベースはブランデー。
長野県にあるワインメーカー『株式会社林農園』が手掛ける、ナイヤガラワインを2度単式蒸留にかけ、樫樽で長期熟成させた無添加ブランデー。その名も『五一ブランデー』をチョイスいたしました。

黒糖は沖縄波照間産の純黒糖を梅酒用に特別に大きくかち割ってもらいました。1.8Lに対し約600g用意し、フルーティーでコク深く甘い・・・まるでシロップの様にトロリとした梅酒を目指します。

さて、後はゆっくりと待つのみ。
黒糖は溶けやすく早い段階でアルコールとの比重差が生まれますので、混ぜる際には十分気を付けて・・・

良い梅酒になり増すように。

それまでは昨年仕込んだ梅酒をチビチビと楽しむことにいたしましょう。