お嬢様、お坊っちゃま、お初にお目にかかります。
この度、ご多忙にてなかなかお屋敷に
お見えになることのできない大旦那様に変わり、
お嬢様、お坊っちゃまのご様子をお伺いするよう
仰せつかりました金藤(かねとう)と申します。
私は今まで、お屋敷の内々の業務を担当しておりまして、
お嬢様、お坊っちゃまにお会いする機会を持つことがなかったのですが、
この度の大旦那様の命により皆様と接することとなり、
少しばかり緊張しております。
とはいえ、お屋敷の様子をより深く知る為には
お嬢様、お坊っちゃまよりお声を頂くことが第一ですので、
お屋敷で私を見かけましたら、お気軽にお声をおかけ下さいませ。