如月(きさらぎ)

お嬢様、お坊ちゃま、

ご機嫌麗しゅうございます。

佐倉でございます。

寒さも未だ厳しい日がございます。

お身体にお変わりは無くございますか。

大変心配にございますので、しっかりと暖かくしてお過ごし頂ければと存じます。

2月には「立春」がございます。

日にちは、「節分」に近い頃。

「春」が「立」つとかいて「立春」、つまりは春の始まり、でございますね。

……えぇ、あくまでも暦の上では、でございます。

冬の寒さが大変苦手な私と致しましては、2月の初めに「春」と伺っても、おやおや、ご冗談を。と微笑むのみでございます。

しかし、春の訪れはもう見つけられるのでございましょうか?

少しでも「春」の暖かさを感じたくございます。

もし、「春」をお見つけになられましたら、是非私にもお教えくださいませ。

2月といえばチョコレートもございますね。

昨今では、自身への日々の労いを込めて、チョコレートを自身に贈る文化もあるとか。

チョコレートは雪山での遭難時にも使用されるほどの高エネルギー食材でございます。

あの甘やかな味と香りは、日々を労う嗜好品として、大変素晴らしいものかと存じます。

しかしながら、もちろん、食べ過ぎにはお気をつけ下さいませ。

さて、私もチョコレートをフルーツと合わせて頂こうとしたところ、ふと、どのフルーツがチョコレートに一番合うのか、と疑問を得たのでございます。

いちご、オレンジ、バナナ。

チョコレートに合うフルーツは数あれど、一番とはなかなか難しいものにございます。

そこで、チョコレートに合わないフルーツを排してみては、と考えたのでございますが、ふと思い返してまいりますと、今の時代、チョコレートを合わせないフルーツがほとんど無いことに気付かされました。

日本人の探究心、また各企業の弛みない営業努力。

美味を求めるその心には脱帽でございます。

いつか、全てのフルーツを一堂に並べ、チョコレートに最も合うフルーツを求めてみたいものにございます。

勿論、その際はお嬢様やお坊ちゃまもご一緒に、一番のお好みをお探しいたしましょう。

暖かな春を。

そして、元気なお姿をお見せ頂けることを願ってございます。