6月はローマ神話のJuno(ユノ)にちなんでJuneと英語で呼びますね。
ティーサロンではロイヤルアルバートのティーカップ、フラワーオブザマンスのジューンでもおなじみでございます。
かの有名雑誌「Junon」の名も同じくJunoのフランス語が由来ではないでしょうか。
語源をたどるのは意外な発見にいたって面白いものです。
いかがお過ごしでしょうか。
伊織でございます。
先述のティーカップ・ジューンに描かれているのは、ちょうど6月が見頃を迎えるバラでございます。ピンクのバラが柔らかな印象で表現されております。
お屋敷の象徴でもあるバラは、ティーサロンの紋にも描かれているほか、様々なところで利用されているのはご存じの通りです。
ダイアナローズをはじめとしたブレンドティーはその代表ではないでしょうか。
ブレンドティーに使われるバラは、いわゆるバラの花びら「ローズペタル」だけではありません。バラの実である「ローズヒップ」もシェリーやオードリーといったハーブティーを中心に使われております。
さて、ただいま登場いたしましたオードリーというハーブティーには、もうひとつバラを冠した名前のハーブ「ローズマリー」もブレンドされています。
ローズヒップがバラの実であるなら、ローズマリーは何でしょうか?
ご覧の通り緑の葉っぱですから、バラの葉でしょうか?
ローズマリーの株や枝をご覧の経験をお持ちならお察しのことと思います。
ローズマリーとバラのローズにはまったく関係がございません。
なんともややこしい名前をつけてくれたものです。
どうやらローズマリーの語源はラテン語から来ているらしく、rōs marīnus(ロス マリヌス)=“海のしずく”の意味なのだそうです。青い花を咲かせることからその名がついたと言われているようです。
そろそろローズマリーの花の時期は過ぎてしまうかと思いますが、その清涼感ある香気はむしろこれからの季節にぴったりかもしれません。
まずはお屋敷のオードリーから触れてみるのはいかがですか?