いかがお過ごしでございますか。桐島でございます。
この度、大旦那様よりファーストフットマンの任を頂戴致しました。
長らく自分の中で昇格というものは漠然としていて何処か無縁と思っておりましたが、そういう所までついに登ってきたのだと思うと感慨深いものがございます。
ここ最近、自分には使用人としての夢が出来まして、この任を受けるのはそれを叶える為にはとても大事な一歩です。
同じファーストフットマンの先輩、百合野さんからはその背中でその行動で使用人が何たるかを学びました。仕えるとは寄り添うとはの限界を常に更新している気が致します。
隈川君には特にたくさん励まされ、居なかったら多分ダメになっていた部分もあり心から感謝しております。人を引き上げるというか彼は人を救う天才だと思います。
古谷君は…ないかなぁ…
というのは冗談で、実は凄く自分が思い悩んでいた時期があり、その時に本当に珍しく怒られて刺さる言葉をくれてハッとしたことがございました。本当にありがとう。
この先輩方に恥じぬ様、しっかりとファーストフットマンたる様、邁進致します。
長らく見守ってくだっているお嬢様、あたたかいお言葉をかけてくださるお嬢様、いつも一緒に楽しんでくださっているお嬢様、こんな桐島を良い使用人とおっしゃってくださるお嬢様、本当に皆々様のおかげで桐島はまた少し成長致しました。
どうかこれからもよろしくお願い致します。