敬愛せしお嬢様へ
ようように秋らしい涼しさが感じられる日も増えてまいりましたね。
このちょうど良い季節がいつまで続いてくれるのかと
月を見上げながらもの思う夜でございます。
当家の装いもハロウィンへと移り変わってまいりました。
そう言いますれば、ハロウィンの祭典もいつから日本に根付いたのでございましょうか
時任が幼い頃には全く見かけない文化でございましたゆえ、
いつのまにか日本に根付いたのは比較的近代のことかと思うのですが。
バレンタインデーが日本に浸透したのは某お菓子屋さんの陰謀だったという説がございますが、ハロウィン文化ももしかして似たような経緯で日本に訪れたのかもしれませんね。
そんなハロウィンの起源には諸説ございますが
東西欧州や米国の幾つかの別なお祭りが融合してしまい、
さらに大衆に愛されるにつれて進化していったという説が有力でございます。
その変化の過程で、現在はカボチャであるハロウィンのシンボルも、ひと昔はウリだったとかナスだったとか、各地の伝承を見ると面白いものでございます。
さて、では最古の記述はどれなのか調べておりましたら。
見つけましたハロウィン起源とされる最も古い記録は、
アイルランドの森の奥、「魔女」と称されていた当時の呪術師・医師のような役割の女性たちが、病魔や不運を追い払うために「ういきょう」という植物を持って踊るお祭りが起源という説がございました。
森の奥でうぃきょうを持って踊る魔女の群れ。
とてもシュールでございます。
ブレアウィッチプロジェクトの真のラストシーンとかに出来そうです。
さて、そんな「うぃきょう」とは何者かですが
セリの一種であり、香辛料や薬草として現在でもよく使われております。
英名は「フェンネル」。
おや?と思われたお嬢様はよく勉強しておられますね。
当家のハーブティー「オードリー」に含まれているハーブでございます。
つまり、ハロウィンに飲むにふさわしいハーブティーは、実はオードリーなのかもしれませんね。
ぜひご検討くださいませ。