残り香

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます、才木でございます。

藤堂執事が勇退されました。
皆が各々の思いを書き連ねてはおりますので、
私もと思い立ったのですが、
結局は佐々木の申します通り、
長くなりすぎてしまいますので、
なんて枕詞を使いたくなってしまいます。

語るべき言葉を持たない、
あるいは語るまでもない、
語る必要がない。
というのもまた思い出の本質なのではと思います。

日常の中で空白を感じた時に、
寂しさを感じる部分もこれからあるのかと存じます。
ただ残してくださったものは多く、
まだ私は気づけてはおりません。

ですので今のところは。
お疲れ様でした、これからもよろしくお願いいたします。
とでも申しておきます。

暦の上では残暑のようですが、
暑さはまだ落ち着かないところです。
皆様、ご体調には十分お気をつけて。
ティーサロンでも、
ギフトショップでも。
お戻りを心よりお待ちしております。

才木