調べ物が簡単になり、多様な意見を目にすることも容易になった今、正しい答えを見いだし選択する能力が問われております。
他人の意見がそのまま自分のものにすり替わってしまう、なんていう懸念も随分耳にいたしますが、正直そんな事ここ100年で始まったことでもなかろうに、と私的には感じております。
いかがお過ごしでしょうか。
伊織でございます。
当たり前のように思っていがことが、実は真実では無かったというご経験はございますか?
わたくしも先日そういった気づきがひとつございました。
マリー・アントワネットが言ったとされる有名な言葉、
「パンが無ければお菓子を食べればいいじゃない」
に関するものです。
これは日本語訳の問題かと思いますが、「お菓子を」というのは正確ではなく、本来は「ブリオッシュを」なのだそうですね。
これはさすがにわたくしも存じておりましたが、さらにもうひとつ、この言葉に関する発見がございました。
それが、
“実際は誰の言葉か分からない”
です。
マリー・アントワネットが言ったという記録は無く、どうやら別の誰かのセリフだったようなのです。
今やこの説も広く知れ渡っていることのようですが、わたくしが知りましたのはごく最近のことでした。
目と耳は常に空けていないといけないなと改めて自身に言い聞かせるとともに、この説もいつか覆される日がやってくるのではないかと、うたぐり深くなりそうです。