言葉キャッチボール

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

私、よく「隈川さんは会話がとても上手ですよね!」なんて他の使用人などに言われることがございます。

褒めていただけるのは大変嬉しいので、その場では
「そうでしょう、そうでしょうー!もっと褒めてくださって構いませんよ〜」
などと申してしまうのですが…ここだけのお話、本当は私、会話は下手くそなのです。

たしかに喋るのが苦手ではないことは自覚しております。寧ろ得意だと思います。しかし「喋るのが得意」と「会話が得意」は別物なのです。

よく会話はキャッチボールに例えられます。一つのボールをお互いが落とさないように相手にとりやすい高さや速さで放ることで成立するのです。

ところが私はキャッチしたボールで魔球の練習を始めて、相手がそれを一生懸命取ろうとしてくれているうちにスペアのボールを投げ始めてしまうのです。ぽいぽいぽいぽい自由に沢山投げてしまいます。

言いたいことを言ったり、話したいことを話すだけではなく、相手に合わせたペースで真摯な返球ができる方が本物の「会話が上手」な人なのではないかな、と思います。

ですからそれができる方を見ると、凄いなぁ、と感心してしまうのです。

まぁ、私は運動音痴ですので実際のキャッチボールよりは頑張り甲斐がありますね。今後の目標はスムーズな会話のキャッチボールでございます!

 

…え?隈川と喋ってるとキャッチボールというよりバッティングセンターの気分、ですか。

なるほど、ホームランが打てると良いですね。