暦とは?

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

八月でございますね。
七日には立秋を迎え、暦の上では秋の到来ということでございますが、そんな実感はいささかもございません。

手元にあるカレンダーを参照してみたところ、八月四日が旧暦の七夕にあたるということで、だいたい一月ほどのズレがある計算でございます。
実際、仙台では季節感に合わせて、七夕のお祭りはその時期に催されるということでございました。
そんな風に、伝統行事を季節感に合わせるというのは、とても肌に合う感覚がいたします。

それならば、土用の丑の日にウナギを食するという習慣も、旧暦の季節感に従って、月遅れで行ってもかまわないのでは?

―石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻とり食せ―

大伴家持が、夏痩せした友人に送った和歌でございます。
古来より、猛暑には滋養のある食べ物をとることが、やはり推奨されていたようでございますね。
というわけで、私の一番の好物、うなぎの蒲焼を堂々と頂戴できる良い口実ができました。
どうやら、強烈な夏の陽射しも、なんとか乗り切れそうです。

さて、これは例年申し上げているような気がいたしますが、今年の夏は殊の外厳しいようでございます。
食欲も衰える時期ではございますが、皆様方におかれましても、どうか毎日のお食事は、しっかりとお召し上がりくださいませ。

 

とは申しましても、やはり二カ月連続でうなぎの蒲焼というのは、使用人にはあまりにも過ぎた贅沢。
・・・代わりに、浜松名物のうなぎパイに致しましょうか。