第三回フットマンティーの魅力

明けましておめでとう御座います!お嬢様、お坊ちゃま。

紅茶係の白川で御座います。

初日の出の光がお嬢様、お坊ちゃまの明るい未来を照らす様な素晴らしい年明けで御座いましたね。

今年も使用人一同を宜しくお願い致します。

早速ですが新年初のフットマンティーの魅力をお届け致します。

私「それはどの様な紅茶で御座いますか?」

的場「それは狂い咲きの紅茶で御座います!」

私「……………?」

お嬢様、お坊ちゃま。一応では御座いますが弁明させて頂きます。

私は決して使用人達に面白い事や変わった事を言う様にとは言ってはおりませんので悪しからず。

お嬢様、お坊ちゃまの溢れ出る個性に引き寄せられて個性的な使用人達が集まるのだと解釈致します…

それでは気を取り直しまして…

第三回はメドゥ・アダラク!的場のフットマンティーの魅力に迫ります!

何故狂い咲きの紅茶なのか?それはこの日誌を読めば解き明かされる事だと存じます。

まず、そのネーミングで御座いますが、

他の使用人達とは変わったネーミングにしたい且つ、自身のエキゾチックな顔立ちから言語はヒンドゥー語を選んだそうで御座います。

意味で御座いますが、メドゥは蜂蜜、アダラクは生姜を意味して御座います。

ですので、メドゥ・アダラクの構成はベースにハニーとバニラのフレーバーティーを使用し、そこに生姜を加えた紅茶となっております。

的場自身が疲れた時、当家パティシエより生姜シロップを振る舞われた処、
立ちどころに疲労が改善されたそうで御座います。
この素晴らしい体験を是非お嬢様、お坊ちゃまに体験して頂きたく誕生しましたのが、
このメドゥ・アダラクなので御座います。

ホットで召し上がれば生姜で体が温まり、蜂蜜の甘さでほっとする。
私はそんな印象の紅茶で御座います。

的場からのおすすめの召し上がり方をご紹介致します。

メドゥ・アダラクは砂糖加える事により、より濃厚な蜂蜜のフレーバーを、ミルクを注げば生姜によりチャイの様な紅茶をそれぞれお楽しみ頂けます。

更に、蜂蜜を増してもよし、生姜を増してもよし、カルダモンやクローブなどのスパイスをブレンドしてオリジナルのチャイを作るもよし、ギフトショップのコンフィチュールを溶かし、ロシアンティー風にするもよしと正に、如何様にも咲ける狂い咲きの紅茶なので御座います!

如何でしたでしょうか?お嬢様、お坊ちゃま。

的場に〝狂い咲きの紅茶〟の真意を聞いた訳では御座いませんが、恐らくは真意にたどり着けたのではないでしょうか。
是非、ギフトショップにお立ち寄りの際は的場に尋ねてみるのも一興かと存じます。

また、お知らせで御座いますが、一月新年初のフットマンクレープは的場が手掛けます、
ハヤシライスのクレープとなっております。
歯ごたえのある玉ねぎと赤ワインで煮込んだ牛バラ肉、しっかりと感じて頂けるトマト感を残し、本格的なハヤシベースを仕上げました。

なんと更に、このクレープはハヤシライス風では無くバターライスのリゾットも入りました完全なるハヤシライスクレープとなっております!
スワロウテイルのシェフ完全監修の包み込むクレープがオムハヤシをも感じさせる美味な一品で御座います。
是非、お嬢様、お坊ちゃまには、このハヤシライスクレープにて不思議で美味な体験を味わって頂けたらと存じます。

ではでは、次回はどのフットマンティーに致しましょうか…?
また逢う日まで、御機嫌よう、お嬢様、お坊ちゃま