アイスティー

人の流れや物の流れが妨げられようとも、まだまだ人の力で天体の動きまで左右できる時代までは遠いようです。7月なんてまだ先のことだと思っておりましたのに……。
お嬢様、いかがお過ごしでしょうか。
伊織でございます。

紅茶は熱い状態で飲まなければならないとか、ミルクを入れるのは先か後かだとか、砂糖はグラニュー糖じゃないと許さないとか……様々なこだわりや好みがあるかと思いますが、紅茶はあくまで趣向品でございます。好みに合わせて楽しむことができれば正解です。

ティーサロンでは7月から9月いっぱいまで、普段はホットでしか提供していない紅茶もアイスティーでお試しいただくことができます。
わたくしはこの夏の恒例行事が気に入っておりまして、アイスティーにすることでがガラリと表情を変える紅茶との出会いをご提示できる良い機会と思っております。
普段から召し上がっている紅茶でも、冷たくすることで際立ってくる味わいや香りに違いが出てくることに気づいていただけることでしょう。

まずは冷たいお茶で喉を潤してから、あらためて食事は温かい紅茶を合わせる、なんていう楽しみ方も良いかと思います。
ミルクや砂糖を加えることで、お茶は単にミルクの味がプラスされるとか甘くなる以上の変化が現れることもございます。アイスティーも加えて考えると、ひとつのお茶で何通りもの楽しみ方が内包されています。
こうした楽しみ方をひとつひとつ紐解いて、お嬢様のお気に入りをたくさん見つけてみてください。