執筆段階ではまだお屋敷周辺も梅雨入りの宣言はされておりませんが、
やはり含む空気はどことなく湿り気があり、梅雨の気配を感じてございます。
もう夏も間も無くなのですね。
さて、6月と言いますと梅の季節でござます。
昨年初めて兼ねてよりお出ししたいと考えておりました私手製のシロップと梅酒をお作りいたしましたが、今年もぜひご用意させて頂きたいと考えてございます。
今年はコロナ禍の影響か人員削減の傾向にあるらしく、収穫量も少し抑えられていることもあり、目ぼしい農園のものはあらかじめの予約が必須となってまいります。
今年は本場和歌山の200年の歴史ある農園より「南高梅」を取り寄せることといたしました。
南高梅と言いますと、梅の中でも最高級の品種で芳醇な香りと味わいが特徴でございます。
今回はこの梅で「梅シロップ」と「梅酒」をご用意いたしましょう。
実は今回、梅酒に関しては唎酒師の香川に協力して頂き、ベースとなるお酒をセレクトして頂きました。
山形のとある酒造より米焼酎でよい物があり、そちらを使用したいと思います。
本来国の定める酒税法上では「度数20%」以上であれば清酒を梅酒に使用する事が出来るのですが、これはあくまでも「個人で楽しむ」ためのもので、
今回の様なティーサロンでご用意差し上げる際は、所謂「蒸留酒」の使用に限られます。
以前より清酒を使用した梅酒もお嬢様にお届けしたいなと思っておりましたが、かったのそれは叶いません為、焼酎をベースとしてまいります。
それでも、ホワイトリカーベースで仕上げたものとは比べ物にならない、
米の風味や旨味がとても綺麗に梅と溶け合い、すっきりとした仕上がりになってくれることでしょう。
梅が農家から届くのが今からとても楽しみでございます。
またもう一点、お嬢様に予告と申しましょうか…お知らせがありまして、
今年の頭にお出ししたブランデー仕込みの梅酒なのですが、若干まだ私の手元に残ってございます。
美味しく使用人たちで頂こうとも思ったのですが・・・
せっかくなのでこれも兼ねてから企んでおりました「とあるデザート」にしてお嬢様にお届けしたいと思っております。
例年私がこっそり作っては楽しんでいたアレでございます。
また詳しくお伝えする日が来ることでございましょう。
それまで、ぜひ楽しみにお待ちくださいませ。
それでは。
先日、屋敷の裏庭を散策しておりますと、なんと梅の実が!
これで漬けると美味しいのでしょうか?