ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
当家きき酒師、香川でございます。
毎日天候も気温も湿度も変わり、体調管理の難しい時期となりましたがいかがお過ごしでしょうか。
意識して栄養のあるものを召し上がって頂き、体力を落とさぬように日々を送って頂ければと存じます。
夏バテ対策には色々とあろうかと存じますが、お嬢様におかれましては何か取り組んでおられることなどございましょうか。
土用の丑のうなぎなどもその一つなのかも知れませんが、
以前は夏場に『甘酒』がよく売られていたそうでございます。
米麹由来の甘酒で、ノンアルコール飲料でございますから、老若男女問わず好まれていたのだとか。
確かに甘いものの少なかった時代には、ブドウ糖由来の自然な甘味は貴重であったかと存じます。
それにしてもなぜ夏?
5月の甘酒dayの際に、お嬢様方から夏の風物をうたったものであったと教えて頂き、
個人的にも気になったので調べてみました。
江戸時代頃から夏の甘酒売りは文献などにもみられるようでございます。
科学的な根拠がその当時から解明されていたわけではないかと存じますが、
必須のアミノ酸が豊富に含まれるため、水分、栄養補給にはうってつけだったということでございますね。
飲む点滴とも言われる飲料。
未成年の方、妊娠中の方にもオススメではございますが、
選ばれる際にお気をつけ頂きたいのは酒粕由来の甘酒はアルコールが含まれる可能性があるということ。
アルコールアレルギーのある方にとっても”天敵“となってしまいますから、
米麹由来の甘酒をお選び下さいませ。
かといってお召し上がり頂くものは偏りなくお選び下さいませね。
点滴だから甘酒だけでいいでしょ、などということはございませんよ!
しっかりお食事と共に夏場を乗りきって下さいませ。
ご自宅以外のお時間も限られる日々。
うまくストレスもコントロールなさって下さいませね。
お早いお帰りを心よりお待ちしております。