皆様、ご機嫌麗しゅう。吉川でございます。この度、大旦那様のお許しを得て、私のフットマンケーキを皆様にご提供させていただく運びと相成りました。「台湾と言えば夜市」というくらい数多くの夜市が各地に点在しており、私もその夜市を目当てに台湾を訪れたようなものですが、旅行もままならないこのご時世、数年前に台北にある寧夏夜市で購入した「戚風蛋糕」が無性に恋しくなり、パティシエに再現していただきました。「戚風蛋糕」とは所謂「シフォンケーキ」のことで、最近は日本でも「台湾カステラ」の名称で流行しそうな気配を見せております。この戚風蛋糕と、独特な調味粉をふりかけた揚げ物「鹹酥雞」、そして台湾ビールを購入して宿に持ち帰り、異国情緒を感じながら食した夜のことが思い出されます。台北というのは不思議な街で、最先端の中にも素朴さがあり、優しさや思いやりの中にも厳しさがある、振り幅の大きい魅力的な大都市でした。日本では湧かないような感情が揺り動かされ、「何度でも訪れたい」と思えるような、人間味溢れる素敵な街です。こう綴っていたら再び行きたくなってしまいました。前回は夜市以外は龍山寺くらいしか訪れなかったので、次回は台北101あたりまで足を延ばしたいものです。