使用人古今東西

ご機嫌麗しゅうございます、香川でございます。

今年もはや六分の一が過ぎました。
いかがお過ごしでしょうか。

三月はひな祭りがございますので、ティーサロンでも三月前半は呼び方に変化をつけさせていただいてございます。

いざお呼びしてみた瞬間に、ああ今年もこの時期になったのだなぁと実感致します。

さて、そんなひな祭りでございますが、
正式にはどんな飾りが一般的なのかはあまり詳しく存じ上げてございませんでした。

長じてからでないと気づけぬものもあろうかとは存じまして、この度お調べしてみることに。

その結果どうやら十五人飾りというものが一セットとしては本格的なもののようでございます。

お内裏様とお雛様、
三人官女に五人囃子。

ここまでは香川も存じ上げておりましたが、さらにあと五人、

隋臣というボディーガードのような役割の者が二人と、
お供をしたり日々の雑用を行う仕丁と呼ばれる子どもが三人控えておるようでございます。

仕丁は調べてみますと笑い上戸、泣き上戸、怒り上戸の三者とのことで、確かに表情豊か。
そんな豊かな表情の子どもに育つようにとの願いが込められているのだそうで。

表情なら当家の使用人も負けてはいませんよ。
お嬢様の雛壇の隅にでも加えて頂くことを夢見て。

それではお帰りを心よりお待ちしております。