あけましておめでとうございます。
穏やかな新春をお過ごしでしょうか、乾でございます。
さて以前、牡丹餅(春のお彼岸)とお萩(秋のお彼岸)の事をご説明いたしましたね。
他にも別の呼び方がございまして、非常に洒落ておりましたのでご報告させていただきます。
元々春や秋の「お彼岸」と結びついたのはもち米を蒸した後でお餅みたいに搗(つ)かず、半搗(つ)きでよいことから家庭で作りやすく身近なお菓子になったようです。
そのような作り方から、いくつもの名前が生まれました。
搗(つ)かずに作るからつきしらず、漢字をあてはめて「月知らず」
月が見えない方角という事で「北窓」
つきしらずの漢字を変えて「着き知らず」
着き知らずより、いつ着いたのかわからないため「夜船」
さらに、餅を搗いている音がしないからお隣にばれないとの事で「隣知らず」とも呼ばれるそうです。
全部で七つの名前がございますので「牡丹餅の七変化」と呼ばれているとかいないとか・・・
もう一つ、花札でも「萩と猪」が一緒に描かれておりますよね。
これも、猪肉を「ぼたん肉」と呼ばれることから「牡丹と萩」つまりは「牡丹餅とお萩」の事なのだそうです。
兎にも角にも先人たちの遊び心には感心するばかりでございます。
私も今年は少々遊び心を持ちながら過ごせればと考えております。
勿論、お嬢様には節度をもちましてお仕え致します。
そうそう、今年の干支「ネズミ」を折り紙で作ってみました。
簡単ですのでお嬢様も挑戦なさいませんか?
では、お嬢様のお帰りをお待ちしております。