短い秋

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?]

つい先日まで、汗ばむ陽気も珍しくありませんでしたが、ようやく本格的な秋が訪れてまいりました。
食材の味も深まり、毎日のお食事が楽しみでならない司馬でございます。

とはいえ、もはや十一月。
もはや、あっという間に年の変わり目も近づき、すぐに冬がやってまいります。

お嬢さま方がご不自由なきよう、早めに厚手のお召物をご準備しなければなりません。
お屋敷御用達の仕立て職人に、そろそろ連絡をとることにいたしましょう。

しかし、もう冬の心配をしなければならないとは・・・・。
ここ数年、本当に春と秋が短くなってしまっているようです。
四季折々の風情を楽しもうにも、その暇すらなくなっているようで、やや寂しい思いすら感じてしまいます。

―いいえ。
たとえいかに短かろうとも、それだけ秋の価値は高まろうというものです。
寸暇を惜しんで、楽しみを見つけましょう。

とりあえず、使用人寮の庭先に七輪でも出しまして、旬の秋刀魚でも焼くことに致しましょう。
おや、匂いに誘われてフットマン達がぞろぞろ姿をあらわしました。

ならば、もっとたくさん焼くことに致しましょう。
たっぷりと大根おろしなども添えまして・・・。

では、今回はこの辺りで失礼致します。