皆々様に申し上げます。
いかれた奴らのたまり場、それが!
ティーパーティー!
陽気に、愉快に、キリッと、無様に、
バター! 塗りたくって、
シュガー! 山盛り入れて、
ジャムもたっぷり、ティーも勿論!
マスタード? なんている訳ない!
バンザイ、この世のパラダイス!
……などというのには、飽き飽き致しました。
甘い物にも茶の味にも、うんざり。
元より帽子作りで、いかれたこの頭。
癒すのには何もかもが白々しいものでした。
そんな時、我々の脳髄を満たすのは!
やはり酒、それに他なりません。
溺れに溺れ叫んだ時には、もう哀れ。
「紅茶なんて馬鹿馬鹿しい!」
祖国において紅茶を馬鹿にすることが、
どれだけのことなのか。
忘れていた訳ではないのです。
ただ私には、必要がない。
役に立たないものであった。
それだけの事なのです。
私は、紅茶反逆罪で
この牢獄に叩き込まれ、
あえて申し上げれば
そのおかげで皆様と顔を合わせることが出来ました。
笑顔を拝見出来ること。
心からの喜びです。
楽しい宴に致しましょう。
永遠に笑って頂けること、
それに疑いはございません。
ティーパーティーではなく、宴の夜を。饗宴に次ぐ饗宴を。
ヴァルプルギスに誓いを立てて、
終わらない時を踊りましょう。
さぁ、疑わずに。
こちらに手をお伸ばし下さい。
共に、優美に、いかれましょう?
…………
才木でございます。
ハロウィンパーティーお楽しみ頂けたでしょうか?
楽しんで頂けたなら幸いです。
現実では溺れない程度に、
愉快に嗜みたいものだと存じております。
お祭り気分が何時までも続くのは
良くございませんから、
この辺りで一つ締めの乾杯を。
今年も残り二ヶ月程でございますが
改めてよろしくお願い致します。
お嬢様方に最大の敬意と、
深い親愛の心を。
愛情は深く。
才木