いかがお過ごしでございますか。桐島でございます。
フットマンになったのも今は昔。私も沢山の後輩がいる身になってしまいました。
知ってる方も少なくなって参りましたが実は私の始まりはドアマンでございます。
ドアマンは主に執事と関わる事が多くまだまだ若輩の私に色々な事を教えてくださりました。
まぁ正直怒られてばかりでしたが。
良くない事でございますがその頃は怒られすぎて某執事のお話の時は話半分に聞いている自分がおりました。
いつものように反省会をしていて…いつもと違ったのはあるお話だけ凄く頭に残っているのでございます。
「桐島君。まだまだ全然執事らしくないけど
[お帰りなさいませ]と[いってらっしゃいませ]
これは一番簡単で一番執事らしい行動なんだよ。
難しい事は沢山あるけどこれだけはしっかりなさい。」
このお話だけ頭の中にスッと入っておりまして、今でも一番大事にしている事です。
前に桐島君は気持ちのいい挨拶するねと言われたときは少しガッツポーズをいたしました。
頑固者で変な人でそそっかしくて。でも何故か最後は笑顔で話せる楽しい人です。
少し働き過ぎでしたからゆっくりなさってください。
そしていつでもお戻りくださいませ。
“元気な桐島”でお待ちしております。