こだわり

椎名でございます。

ますます寒さが強まり、お屋敷周辺でも雪をちらほらと見ることが出来ます。
世間では今年もインフルエンザが猛威を振るっておりますが、体調など崩されていらっしゃいませんか?
手洗いうがいなど、基本的な事をおろそかにしないだけでも効果があると聞きますので、ぜひ日々お忘れないようにご注意くださいませ。

さて、私も昨年末あたりから念願の紅茶をお屋敷でも淹れさせていただいておりますが、一度はお召しあがり頂けましたでしょうか。
伊織に師事を仰ぎ直々にレクチャーして貰えた甲斐もあり、お嬢様からお褒めの言葉を頂戴する事が非常に嬉しく励みになってございます。

突き詰めれば突き詰めるほど、シンプルで奥深い世界であることを実感する次第ですが、
こと「紅茶を入れる」という作業においては、紅茶係に出来る事はさほど多くございません。
お料理にも共通して言えることですが、大半は「時間が調理」してくれます。
ですので私は守るべきを守ることに妥協せず集中するのでございます。

これは私のものづくりへのこだわりにも通ずる部分です。
「~だろう」や「これでいいや」で済まさずに予測し、ロジカルに組み立てる事。
気の急ぎか、そこをおろそかにした場合は大抵後で失敗し泣きを見てしまいます。
・・・反省でございますね。

お嬢様のこだわりは何でございますか?

きっとほかの使用人達にも、様々なこだわりがあるのでございましょうね。

さて、「こだわり」のお話をさせて頂きましたが、
3月に控えておりますお嬢様とのお出かけ「バトラーズツアー」でございますが、こちらも使用人たちの様々なこだわりを端々に散りばめてございます。
私も同行させて頂きますゆえ、日々他の使用人たちと共にお嬢様に喜んでいただけるご旅行となるよう思案しております。

使用人たちと計画を進めるにつれ、なんだか使用人としてティーサロンに務め始めたころの事を思い出してしまうのですが、
今も昔も変わらないのは、使用人としてお嬢様にお仕えする事への誇りでございます。
今回のご旅行もそんな使用人の真心をお届けできればと考えてございます。

素敵なご旅行となりますので、ぜひ楽しみにお待ちくださいませ。

それでは。