悠久の時をつみかさね、つくりだされる美しき琥珀色。ひとつの樽酒を生み育てた愛の軌跡。
ウィスキーは、我が国におかれましても、昨今男女問わずたいへん人気あるお酒のひとつになりました。
このブームの火付け役になったのは、数年前、NHKにて放送された連続テレビ小説「マッサン」です。
日本のウィスキーの父と呼ばれるニッカウヰスキーの創業者にしてサントリーウィスキーの始祖、竹鶴政孝。そして、その妻リタの夫婦人情劇として、たいへん好評のドラマでございました。
このドラマの原作は、「リタとマッサン」という著書。二人の半生が綴られたこの作品。内容はウィスキーづくりについての単なる自伝にとどまらず、イギリス人であるリタと政孝の国籍を越えた愛の物語を見事に描いた恋愛小説としても十分、読み応えのある作品にございます。
さて、来月のお話になりますが、バレンタインが控えております。
大切な方へ想いよせるこのひととき。ティーサロンでもデザートプレートとして「クピド」をご提供致します。
今回のクピドの特典には、ウィスキーのお味を忍ばせたチョコレートをお贈りさせて頂きます。その銘柄は今や世界的にも高い評価を得ている日本のウィスキーから厳選致しました、余市12年。この度、僭越ながら私、古谷が選ばせて頂きました。
余市ウィスキーは、政孝とリタの軌跡を描いた舞台、北海道余市蒸溜所よりつくられた国産ウィスキーでございます。バレンタインになぞらえて、チョコレートのなかにたっぷりと込めました愛の物語。お嬢様への贈り物とさせて頂きます。
悠久の時をつみかさね、つくりだされる美しき琥珀色。そのお味、そしてその物語を、お手にとってみて頂けたなら幸いです。よろしければ是非とも堪能なさってくださいませ。
古谷