影山でございます。
お嬢様、お坊っちゃま、
本年もよろしくお願い致します。
今年もお嬢様に沢山おススメしたい本をご紹介していきたいと存じます。ジャンルや作者に偏りが生まれてしまうと思いますがご了承下さいませ。
年末からは毎日少しずつ『模倣犯』を読んでおりまして、今現在443Pまできております。このページ数で折り返し地点までまだきていない大作でございますので、いつ読み終わるか少し不安でございます。
さて、使用人の日誌を読んでおりましたら瑞沢がわたくしの事を書いておりました。
ちなみにですが、おそらく瑞沢がフットマンとしてお給仕をする事になったのを一番喜んでいたのはわたくしでございます。
もう四年も前になるのですが、わたくしがお屋敷の門を叩いた時に一番初めに出会ったのが、
ギターを背負って立っていた瑞沢さん、あなただったんですから。
それからお互いの道が少し別れつつもずっとわたくしは瑞沢の事を気にしておりました。
歌劇団メンバーとして活動させて頂く様になってからは段々瑞沢と話す機会が増えて参りました。そしてフットマンとしてティーサロンにてお嬢様にお給仕をしている瑞沢を見た時に、同じ道を又一緒に歩き始めている。そんな気がして、胸が少し熱くなりました。
だから『わたしは』と言ったのですよ瑞沢さん。
気恥ずかしい話ではございますが、瑞沢はあまり他の使用人の日誌を見ないと言っておりましたので、多分大丈夫でしょう。
お嬢様、瑞沢には内緒ですよ。