紅茶と共に

10月も後半になりますと秋の深さが増してまいります。
お嬢様、お坊っちゃま、ご機嫌いかがでございましょう、金澤でございます。

夏の暑さはもう遠い思い出…
アイスティーをいっぱい飲んだあの頃…
使用人達がひと息つく時に飲むお茶も今はホットティーへと変わってまいりました。

秋の始まりと時同じくして新たなフットマンブレンドティーが続々誕生しております。先月からシルヴィアス、今月よりミッシェル、バナナキャンディー、これらはティーマイスターとして勉強、修業をした使用人が考案しましたスワロウテイルオリジナルのお茶でございます。
当家のフットマンブレンドティーは長年に渡りお嬢様にくつろぎをお届けしてまいりました。残念ながら今はご用意の無いお茶も多々ございます。でもいかがでございましょう、お嬢様の心の中にしっかりとそれらの思い出が残っていることを信じております。
伝統は受け継がれてまいります。新たに誕生してまいりますフットマンそれぞれの個性豊かなお茶達をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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秋の夜長。
「お嬢様、今宵の読書のおともにお茶は何をお淹れ致しましょう」
「私におまかせ下さるのですか」
「それでは私のおすすめはリリスでございます」

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たくさんあるお茶の中でやはりこの時期に特におすすめなお茶はリリスでございます。
勝手ながら私が思うお茶のイメージがありまして、例えばカナリーは春の草原で風を感じながら深呼吸するイメージでございます。
そしてリリスの場合、
秋の深まりを感じる今日この頃、午後4時をまわり陽も傾きはじめ寒くなってきたなと思った時、そっと肩にかかるカシミヤのショール、包み込む暖かさ、あたたかい…
そんなイメージでございます。

フットマンブレンドティーは面白いのでございます。作者自身のイメージがどことなく表れているものでございます。

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さあ今宵は私もゆっくりと読書を致しましょう。
ミステリーもいいですな、冒険物も捨てがたい、
んーでも殆んど読んだ事のない恋愛物を読む機会かもしれない
秋とはなんとなくセンチメンタルな季節でございます

お茶を用意し、古いラジオをつけて…

『 ただ泣きたくなるの 』♪