この度、大旦那様よりファーストフットマンの称号を授かりました。
使用人として、より高みを目指して尽力してまいりたいと存じております。
振り返ってみれば、お屋敷の門を叩いた時は、今の自分自身が想像できなかったと思います。
そしてこれからも同様に、予想できない未来が待っている事でしょう。
しかしながら、これだけは変わらないと自信をもてる事がございます。
それは、「お嬢様がどうしたら喜んでくださるかを考え続ける事」でございます。
これはどんな状況に見舞われても変わらない自信がございます。
環境や心境が変われば必要なものも変わってまいります。
我々はその都度、最適なモノをお届けできる様、努めてまいりたいと存じております。
階級が変われど、私がいくつになろうともお嬢様の記憶は私の中に重なり
その時に一番大切な使用人としての贈り物を探し続けることでしょう。
どうかこれからもお嬢様の元でお仕えさせてくださいませ。
~感謝を込めて~
百合野