司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?
夏本番でございます。
高原の別荘で避暑というのもよろしゅうございますが、やはり、夏といえば海での水遊びが定番でございましょう。
お楽しみの前には、どうか準備体操など念入りになさってくださいませ。
そういえば、海がメインの舞台となる映画も色々とございますね。
“海の上のピアニスト”、“ウォーターワールド”、“グラン・ブルー”、“タイタニック”などなど・・・。
なかでも、“ジョーズ”は傑作の誉れも高い作品でございます。
もはや説明の必要もない巨匠、スティーブン・スピルバーグ監督の出世作であり、映画史に残る一本といえるでしょう。
この作品がもたらした衝撃のため、本来、“顎”を意味するジョーズという言葉が、いまではアメリカでも、普通にサメを意味するようになってしまいました。
あまりに有名な映画でございますので、未見の方も少ないのではないかと存じますが、海水浴の前には、ぜひとも当家のシアター・ルームでご鑑賞くださいませ。
―あぁ…
あんな映画を見てしまったら、もう怖くて海になんて入れないと仰せでございますか?
ご安心くださいませ。
本来、人を襲うサメはほとんどおりません。
まして、当家のプライベートビーチは、使用人達の監視体制も万全でございます。
どうか心安らかに海水浴をお楽しみくださいませ。
―どうしても、ご安心いただけないと?
でしたら、やはり、この作品がもたらす恐怖感は一級という証だと申せましょう。
その背筋が凍るような感覚をもって、お嬢さま方が暑さをわずかでもお忘れになれれば、これはこれで私の狙いは成功でございます。
というわけで、まだまだ夏は長く続いてまいります。
どうぞ上手に暑さを避けてくださいませ。
では、今回はこの辺りで失礼いたします。