久々に宝塚歌劇のお話です。
1952年に映画が制作されてジーン・ケリー、ドナルド・オコナ―、デビー・レイノルズの出演で大ヒットしたミュージカル映画で藤堂はまだ17、8才の頃で日本で上演されたのは数年後だったと重み増す。ジーン・ケリーが雨の舗道を雨傘さして踊りながら歩くシーンは今でも忘れられない素敵な場面でした。
宝塚では2003年に安蘭けい主演で上演され、2008年に大和悠河の主演で上演されましたが、その頃藤堂は宝付歌劇から離れていましたので残念ながら観ていません。今回は月組で珠城りょう、美弥るりか、美園さくら、輝月ゆうま、専科の五峰亜季の出演でTBS赤坂ACTシアター公演として上演されました。ここの劇場はエプロンステージが無いので演奏も中で、観客には見えないので残念でした。
物語は良き時代1927年のハリウッド無声映画からトーキーへ変わる、スター達の人間模様が楽しくコメディータッチで描かれています。映画でジーン・ケリーが雨の舗道で踊りながら歩くシーンはどんなふうに見せてくれるのか楽しみでしたが期待通り本物の雨を降らし、珠城りょうが踊りながら歩く場面は圧巻でした。リナ・モント役の輝月ゆうまは楽しませてくれました。トーキーになると台詞を言わなくてはならず、美しい女優でありながら変な声でトーキーにはむかないという役を素晴らしく演じ、このように悩んだ女優がいたのではないかと錯覚するほどのはまり役でした。声が変になってしまうのではないかと思えるくらいでした。
今回は珠城りょう、美弥るりかのタップが見事で大変な努力だっただろうと推察されました。観られなかったお嬢様方是非DVDでご覧下さいませ。
藤堂でございました。