お嬢様、お坊っちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。才木でございます。
近頃は急な暑さで、
早くも季節の移り変わりを感じさせられ、
私達の部屋では、チャムハムくんが、
(くんまでが名前らしいです)
舌を出し、息を荒くして寝そべっております。
その隣には、同じく佐々木が。
左隣には、浪川が。仲良く川の字です。
そう言えば、当月は、端午の節句もありましたね。
私?
私は、涼しい顔で、読書に勤しんでおります。
こういったものは、気の持ちようなのです。
強い精神力さえあれば、
多少の我慢など些事でございます……
「才木くん、私たちにも、アイスくださいよ」
嫌です。
アイスキャンディーは、文明の叡智ですね。
とはいえ、効能はそこまで長くありません。
30分もすれば、川の字の仲間入り、
何の字になるのかは良くもわかりませんが、
仕方の無いことです。
次の機会があれば、皆の分も含めて、
調達することに致しましょう。
チャムハムくんには、何がよろしいでしょうか?
お嬢様方のご意見も是非お聞かせくださいませ。
それでは、失礼致します。
才木