お嬢様、ご友人とお食事に出かけられる時どのように行き先を決めておられますか?
最近嬉しい事にお屋敷のメンバーと食事をする機会が増えました。
しかしながら、面白い程皆食べ物の好みが分かれます。
ですのでお店を決めるが大変。
そんな中、使用人皆共通して比較的好きな食べ物がある事に気がつきました。
それは…
「カレー」でございます。
カレーは古来から代謝を良くし、万病を予防すると言われている食べ物。
我々にとっては心強く、さらには美味であるといういわば隙のない存在。
皆が好むはずでございます。
たった一つの弱点を除いては…
それは休憩中の出来事でございました。
外に食事を食べに行く者、使用人宿舎からお弁当を持参する者、皆食事の方法はそれぞれでございますが
絶対にやってはいけない事をしている使用人がおりました。
その方は誰よりも早く休憩室で食事を取っているにも関わらず持参しているお弁当が毎回…
カレー…。
…はい。
お嬢様、お気づきでございましょうか。
これは何よりの重罪でございます。
なぜなら休憩しに来た使用人が皆その香りに誘われ
その後の食事がカレーに強制決定してしまう事態が起きるのでございます。
♪ゴーンゴーン…♪(お昼の時計の鐘の音)
さーて、本日は何を食べましょうかね
頭の中の使用人A
『和食が良うございますね。』
頭の中の使用人B
『いやいや、昨日も和食でしたから本日はイタリアンで。』
頭の中の使用人C
『ちょっとちょっと、今日こそはしっかりと中華でございますよ〜!』
そこに…
〜♫休憩室から漂うカレーの香り♫〜
頭の中の使用人A B C
『はい!!カレーにしましょう!!』
そう、イメージが何に偏っていてもあの香りを嗅いでしまうと幸せなランチタイムの脳内を強制連行してしまう力…
これはある意味カレーの弱点でございます。
え…?
どなたが毎回カレーを持参しているか、でございますか?
…ふふ。内緒でございます。
しかし、大体の使用人が存じ上げているかと思います…
あ!聞いてはいけませんからね…?