花咲く春

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?

三月を代表する行事、といえばひな祭りでございますね。
桃の節句の別名もありますように、この日に桃花の飾りはつきものでございます。

桃の花は、古来より邪気を払う力があるとされております。
私の大好きな「三国誌演義」でも、“桃園の誓い”という有名な場面がございます。
咲き乱れる桃花の下、三人の男たちが義兄弟の杯をかわす姿は、無骨な男たちのたたずまいと、可憐な花びらが対比され、とても印象的でございましたね。

桃の花言葉はと申しますと、ピンクの花びらなら“気立ての良さ”。
白い花びらなら“人柄の良さ”。
いずれにせよ、当家のお嬢さま方に、たいへんふさわしい花と存じます。

旧暦ではちょうど良い時節なのでございますが、新暦でお祝いするとなると、まだまだ開花には至らないのが、少々残念なところでございます。
とはいえ、当家庭園の桃の木々が、お嬢さま方の目を楽しませる本格的な春が訪れるのも、あっという間のことでございます。
もちろん、梅、桜などの春を彩る花々も、その美を競うようにつぎつぎに咲き誇っていくことでございましょう。
とても楽しみでございますね。

ただ、これから季節の変わり目を迎え、気温も変わりやすくなるかと存じます。
体調を崩さぬよう、充分にご自愛なさって、どうぞ心浮き立つ春の到来を、お心ゆくまでご堪能くださいませ。

では、今回はこの辺りで失礼いたします。