部屋と後輩と私

ご機嫌麗しゅうございます。
隈川でございます。

…はぁ。
あ、失礼致しました。
溜息なんて。

いえ、秋の雰囲気に当てられたわけではないのです。
少し考え事を。

私がこの屋敷に身を置くようになってから、先月で4年が経ちました。
その間に後輩も沢山増えました。

中でも1年と少し前から給仕を共にしている杉村などは後輩ながら非常にしっかりしていて見ているとこちらが感心してしまいます。

実は考え事というのは、その杉村についてでして。

最近使用人仲間たちと会話をしているとしょっちゅう耳にするのが「この間、杉村さんと食事に行ったときに~」「杉村さんと遊びにいったとき~」「杉村さんが~」「杉村が」「杉村さんの~」「杉村さんと~」…etc

…ちょっと杉村さん。

私、誘われてませんけど!!!!?

わかりやすく申します。
私も!!!
誘って!!!
ください!!!
お願いします!!!
なんでもしますから!!!
好き嫌いもありませんから!!!

はぁ…とりあえずこの切なさを黒崎あたりに聞いてもらうことに致しましょう。どうせ黒崎なんかも誘われずに寂しく部屋でひとりご飯を食べているでしょうからね。

…おや。黒崎の部屋から笑い声が…。

黒崎『ハハハ、本当杉村は面白いな』
杉村『ハハハ、黒崎さんこそ!いやぁ、お鍋美味しいね!』

う、う、う…裏切り者ーーーーーー!!!!!

続く(?)

隈川