その先にあるもの

椎名でございます。

随分と暖かく・・・を通り越し汗ばむ熱さを感じるようになってまいりましたね。

そうこうしている内に梅雨が訪れ、その先には夏本番が待ち構えていることでしょう。
お出かけするには今ぐらいが丁度良いのかもしれません。

大人になってまいりますと、なかなか出かける機会を失いがちです。
それでも時間を見つけては活発に外に出る人もいれば、ついつい自室や近場での時間を優先する人など様々でしょうが、どうやら最近の私は後者の方のようでございます。

それこそ少年時代は父に連れられ様々な場所に訪れました。
海や、見知らぬ街。
船に乗って小さな島へ。
山にキャンプに出掛けた際には、30㎝先が見えないほどの深い霧に襲われ立ち往生を余儀なくされ辟易したものです。

しかしどこに出ても新しい発見があり、感動がそこに存在しました。
子供にとってはどれも大冒険です。

…そんな気持ちを確かに久しく味わっておりません。

お屋敷の周りは都会で、ここから山を望むことは難しいでしょう。

しかしながら、街には街の良さもあり、都会にはなんだってあります。
テクノロジーが発展しているなか、少年時代の「大冒険」を追体験できるような技術もあると伺います。
子供のころのドキドキが懐かしく、そんな技術を目の当たりにする機会を得ました。

未知と出会う事の喜び。
これは年齢を重ねるごとに得難く、それでいて尊いものになります。
でも、本当に得難いのでしょうか?
「あの先に何があるのだろう?」
そう思うことに、鈍感になっているだけなのかもしれません。

単なる外出だけではなく、お仕事や習い事でも「この先に何があるのか」「どこまで出来るのか(行けるのか)」「もっと」「もっと」・・・
自身に問いかけながら前へ進む先に成長がございます。

願わくば、リスクを恐れずに前に進む精神は失わずにいたいものです。

知ることの刺激を

得ることの感動を

成長の喜びを

今だからこそ分かります。
父は私にそんな様々を学ばせたく、外に駆り出したのでしょう。

たまには故郷に帰って、父と2人で出掛けみることにしてみます。
あの日の感動を思い出しながら。

・・・所で父が、奮発して長年の夢のキャンピングカーを手に入れたそうです。
単に父がアウトドア好きだったのかも・・・というのは無粋なので、そっと心にしまっておくことにいたします。