若葉萌え風薫る季節となりました。
お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。
最近、素敵な本に出会いました。
「猫旅リポート」有川 浩著
(本作を原作とした絵本もございます)
ストーリーの設定や主人公の置かれている状況を考えると非常に重いお話なのですが、不思議と心が温まるお話しでございます。
今回は童心に帰り、「読書感想文」風にご紹介いたします。
内容は・・・
とある事情から飼い猫を手放さなければならなくなくなった主人公が、引き取り手を探して銀色のワゴンに乗って旅をします。
それは友人達を通して、主人公の幼少期から現在までを再確認する旅でございました。
不幸な生い立ちを受け入れ常に周囲の人々の事を考えた彼との出会いが、かかわった人々の人生を少しだけ変えてゆきます。
生きる事、死ぬ事、出会う事、別れる事・・・人生の不思議と希望の物語でございます。
読み進めるうちに所々でクスッと笑ったり、また涙が頬を濡らしたりいたします。
そして主人公と同じ境遇だとしたらと考えさせられます。
自身の我儘さや甘え等々を詰り、彼の様に生きられたらと思います。
しかし最後の頁を読み終わった時、私自身の最後の旅が出来れば良いのだと気付かされます。
きっと青春を共に過ごした友人達を訪ねる事になりそうですね。
相棒は猫ではなく・・・ご想像にお任せ致します。
さて、長くなりましたので今回はここまでとさせていただきます。
そして続きは、ティーサロンでお待ちしております。