「雪華抄」
宝塚舞踏詩雪華抄。幕が上がるるとパッと絢爛豪華な場面が展開、日本舞踊を洋楽で踊るいまや宝塚以外では見ることが出来なくなりましたが、その素晴らしい舞台を花組に専科の松本悠里が出演し初春の風情、夏の波濤、秋の月、雪の華が舞う冬と日本の四季を若い演出家の原田諒が花組にとって久しぶりの日本物のレビューを楽しませてくれました。
「金色の砂漠」
花組の新作を上田久美子作、演出で実現しました。古代の砂漠という遠い世界の物語を明日海と花乃のコンビが特別な古代での命がけで恋し、命がけで憎む宝塚では異例と思える世界です。
砂漠の古代王国イスファン、この国の王女タルハーミネ(花乃まりあ)の奴隷として育てられたギイ(明日海りお)美しく誇り高いタルハ―ミネに恋心を抱くようになる。タルハーミネもギイを憎からず思っているが奴隷との恋が許されるはずもなく……悲劇へと展開してゆく。
この作品を最後に花乃まりあは宝塚を卒業してゆきます。新人公演で風と共に去りぬ、モンテクリスト伯に出演、トップになってからはErnest in Loveを15年に東京国際フォーラムで演じ、台湾公演でベルサイユのばらフェルゼンとマリーアントワネット編でマリーアントワネットを、新源氏物語と大人の女性を演じられる数少ない宝塚の女性トップでした。新入生のころから応援していた藤堂にとりましても淋しい限りですが、また宝塚以外の舞台で、元気な姿を披露してくれるのを楽しみにしております。
本日はこの辺で失礼します。藤堂でした。