いざ、南の島へ

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

新年も一月が過ぎましたがお変わりありませんか。

日頃お忙しくあらせられるお嬢様のこと。社会勉強やお稽古ごと、お疲れが出ないか心配でございます。

かくいう私も給仕や雑務、稽古ごとなどで最近はなかなかゆとりのある時間を作ることができません。

使用人としては忙しいのも当たり前で喜ばしいことではございますが。

しかし、どのようなときでも心の中にゆとりを持つことこそ良き給仕、幸福な時間を呼ぶコツではないかとも存じます。

ということで、時間を作ることは難しいのでせめて空想の中で南の島へ行った気分を味わいたく存じます。

…ここはモルディブ

水上ヴィラの窓辺から外を眺めれば
透き通る凪いだオーシャンビュー

太陽の陽射しに照らされて
美しく輝く草木たち

都会の喧騒とは程遠く
耳に入るのは
ヴィラから直接海に降りた
使用人仲間たちの笑い声と
波の音だけ

トロピカルフレーヴァーのアイスセイロンティーで喉を潤す…

あぁ!なんて素晴らしい…

…そうだ、京都行こう。

隈川