希望

御機嫌麗しゅうございます。
毎年節分の頃合いには、お屋敷にてお仕えを始めた時の事を思い出す香川でございます。

先輩方が築き上げたお屋敷の歴史と伝統。
様々な想いを胸に緊張しつつ玄関先にてお出迎えをした日々。

そんなわたくしも、執事としてお嬢様方の身の回りのお世話をさせて頂けるようになり、
喜びと共に身の引き締まる想いを感じておりました。

そんな最中ではございますが、この度新たに大旦那様より当家のグルームオブチェインバーとしての御役目をを拝する事となりました。

お屋敷でお仕えする使用人の中でも、わたくしが最も尊敬する者の一人が大河内でございます。

まだまだ彼の力には到底及ばぬ我が身ではございますが、お屋敷を愛する者という点においてはわたくしも自信を持てるかと存じます。

まだまだ未熟者でございますが、エメラルドに込められた希望とともに、お屋敷に相応しい使用人であり続けられるようこれからもより一層励んで参ります。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。