今年も梅の実の季節がやってまいりました。
5月も末になって参りますと、青果店でもちらほらと青梅のが売られている姿を見ることができる様になります。
と言うことで、昨年に引き続き「梅酒」を作ってみたいと思います。
因みに昨年仕込んだ梅酒も一年が経ち、先日ビンを移し変え、梅の実を取り除く事に致しました。(実を取り除かないと梅酒がにごってしまう可能性がある為です)
取り出した梅の実は、もったいないのでそのまま捨てずに、「梅ジャム」します。
種を取り除き、包丁でブツにし、砂糖を加えて煮詰めるだけ。
1キロあった梅がおよそ500g程のジャムに姿を変えます。
早速、スコーンを作り、一緒に食べてみることにしました。
・・・梅の酸味と甘み。そしてほのかに香るお酒のマッチングが何ともいえません!
惜しむらくはもう少し柔らかいジャムであった方がよかったという点でしょうか・・・(加減がわからず少し煮詰めた為、ドッシリとしたジャムに仕上がってしまったのです)
流石に一人で消費するには多いので、いくつかの容器に入れ、一つは藤堂執事におすそ分けいたしました。
さて、昨年は初めての梅酒仕込みと言うこともあり、楽しくなってついつい4Lも仕込んでしまいました。「美味しくなるまで飲まないぞ!」と椎名と梅酒の根競べ。
結果、その誘惑に打ち勝ちまして、ほとんどはそのままの状態で残っております。
勿論、熟成をさせればさせるほど深みは増しますので、別段問題はないのですが、今年も昨年同様に仕込むと大変な量になってしまいます。
きっと「梅酒バーshiina」が開業できる事でしょう。
と言うことで今年は、昨年の半分の1キロの梅を使用し、1200ml+600mlの2種、作成する事に致しました。
量を減らした代わりに、素材にこだわってみたいと思います。
正直昨年は発作的に思い立ちましたので、青梅はスーパーマーケットで売っているものを使用しました。
今年はこの「青梅」に少しこだわります。
実は昨年の段階でとある農園に目を付けておりまして、今回そこの南高梅を予約しております。
「紅南高梅」と呼ばれる日光を浴び紅色に染まった、非常に希少価値の高いものです。
尚且つフレッシュな物ではなく、6月中旬まで樹に生ったまま熟させた面白い物を発注いたしました。
梅酒は一般的にフレッシュな青梅を使用いたしますが、熟した物を使用することによって、酸味にまろやかさが生まれます。
昨年仕込んだのはフレッシュな物でしたが、パンチの効いた酸味よりも、まろやかでトロリと甘い方が絶対私の好みだと思いましたので、今年はコレで仕込みます。
ベースアルコールは「ブランデー」
こちらも今年は「梅酒用ブランデー」ではなく、国産ブランデーを使用することにします。
氷砂糖には北海道産の甜菜(てんさい)を原料としたゴロッと大きなロック状の物を。
これらで昨年を上回る梅酒を目指します。
もう一方は、新たな試み「黒糖梅酒」作りへの挑戦です。
先日とあるお店で1kgの沖縄本島で作られた黒糖の塊と遭遇いたしまして、一目惚れ。
「ぜひコレを!」と梅酒用に大きなブロックサイズに砕いてもらい、購入いたしました。
ベースアルコールは、梅と黒糖の風味を生かすため、あえて「ホワイトリカー」を使用いたします。※「ホワイトリカー」とは「甲類焼酎」と言われる無色透明・無味無臭のアルコールです。個性が無い為、リキュール作りの際に重宝されます。
後は六月中旬には紅南高梅が届くのを待つのみ。
悪天候が続いた場合最悪収穫ゼロ・・・・などと言うこともあるそうなので、そうならないことを祈るばかりでございますが、今から楽しみで仕方ありません。(実は美味しそうな梅干も注文いたしました)
では、経過はまたの機会にでも。