怪談の季節

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?

秋本番を迎え、朝夕、肌寒さすら覚えることも多くなってまいりました。
寒暖の差も激しゅうございますので、どうぞお召し替えの労は惜しまず、体調をお崩しになりませぬよう、ご自愛くださいませ。

十月といえば、ハロウィンのシーズンでございますね。
夕暮れの時間も早くなり、日差しの恩恵も徐々に減ってまいります。
先人は、それを闇の力が増すように感じ、怪物からの危害を恐れて、魔除けとしてハロウィンの祭祀を始めたのかもしれません。

また、その一方で、長い冬の到来を前にして、豊穣の秋を迎えるお祝いの時期でもあります。
ハロウィンには、それらに由来する陽気なバカ騒ぎ、そして、正反対の暗い影が同居しております。
そのためでしょうか。
他の季節に行われるイベントとは一味ちがった、なかば後ろめたいような面白みが生じているように感じてしまいます。

さて、ハロウィンといえばホラー映画が一挙に公開されるシーズンでもあります。
わが国において、怪談は夏のものではありますが、意外なことに西洋では、暖炉のそばで怪異なストーリーを家族などで語るのが、長い冬の間の退屈を晴らす風物となっているそうです。

お嬢さま方、文化の秋でもございます。
西洋の慣習にならい、秋の夜長を、書物や映画などの怖い話でお楽しみになるのはいかがでしょう?
きっと、ハロウィンの楽しさも倍増するにちがいありません。

さて、そこでおススメのホラー・ストーリーと申しますと・・・・。

おっと、そろそろお給仕の時間でございます。
どうぞサロンにて、司馬にこっそりお尋ねくださいませ。

では、今回はこの辺りで失礼いたします。