灼熱を届けてくれた夏が過ぎ、遂に秋がやって参りました。
ボジョレーの宣伝文句がそろそろ気になる能見でございます。
お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。
瞬きをする程の時間で私の愛すべき夏が終わってしまいました。
今年は毎日屋敷におりましたので、バンジージャンプは出来ず。
お嬢様は今年の暑い夏を、如何お過ごしでございましたか。
沢山の素敵な想い出が出来ておりますと、私も嬉しい限りです。
自室の机にて、ルービックキューブを片手に私は少し考え事を。
正六面体の六色を揃える構造的解法への思慮ではございませんし、
無論、二面体群Dnの正規部分群を求めたい訳でもございません。
単純に申し上げますと、秋についての思考を巡らせておりました。
秋とは非常に誘惑の多い季節である、と私は毎年の様に思います。
しかしご存知の通り、能見は夏LOVERSの一員でございますので、
秋が訪れると理由も意味もなく、途端に狼狽を始めてしまいます。
夏が終わった寂寞の想いが左様にさせるのでございましょうか。
一つの仮説を立ててみることに致しました。以下の通りです。
秋という季節に、私は過大に期待をしているのではないでしょうか。
「~の秋」という枕詞によって、無意識のうちに「何かしなければ」
という一種の強迫観念に図らずも駆られているのかも知れません。
と色々考えました結果、好き勝手に楽しもうという結論に至りました。
心中思惟の後、雑にアウトプットする私の悪い癖が出てしまいました。
深層心理に関する題材は結論を出すことを目的としてはおりません。
脳内糖分補給のため、オレンジ色をした炭酸飲料を流し込みました。
さて、お嬢様。何かご希望の秋のレクリエーションはございますか。
私はその期待に添えるように、全力を尽くしますので。
え!? お嬢様、何と仰いましたか!?
芸術の秋と読書の秋を楽しみたい!?
かしこまりました。
至急、ラッセンと anan をご用意しておきますね。
能見