猛暑に向けて

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?

いよいよ夏本番が到来いたします。
お出かけには、お帽子・日傘などお忘れなきよう。
紫外線対策も、どうぞ万全になさってくださいませ。

今年の夏は、どうやら記録的猛暑(この言葉、毎年聞いているような・・・)となるようでございます。

と申しますのも、エルニーニョ現象が6月ごろに収束し、かわって夏の間にはラニーニャ現象が起こる可能性が高く、太平洋高気圧が北に張り出すため・・・

専門的な話は省きましょうね。

とにもかくにも、お嬢さま方には、そのような暑さなどお忘れいただくよう奔走するのが、使用人の勤めでございます。

「―有村君。暑さしのぎの趣向が必要ですね。夏の夜の花火の用意は大丈夫ですか?」
「おまかせください、司馬執事。・・・これなんか、どうです?」
 お嬢さま方ご存じの満面の笑顔で、有村はオリーブ色の筒状の物体を見せました。
「なんですか、これは?」
「万が一の備えに、当家の地下倉庫に用意されているM72対戦車ロケット・ラン・・・」
「早く、しまってきなさい!」

まったくもって、閉口いたします。
どうやら、このところの暑さが、頭にまわってきているようでございますね。
当家出入りの花火職人には、私自ら話に行くことにいたしましょう。

では、今回はこの辺りで失礼いたします。