記念すべき日に向かって⑧

2016年3月24日で当ティーサロンが開館10周年を迎えますことを祝い、お嬢様方にお贈りする懐中時計の作成を大旦那様より仰せつかりました。
時計ができるまでの課程を、少しずつご紹介してまいります。
伊織でございます。

お嬢様、お坊ちゃま!
とうとうサンプルができあがってまいりました。

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あのえんぴつ画がみごとに立体化しております。なんだかワクワクしてまいりました。
パーツごとの彫りの深さや高低のつき具合は、先日の画像で確認したとおり再現されております。
とはいえ、よく見るとバラ中央部はまだごちゃっとしているようです。もう少しすっきりとさせたいですね。おおむね、思った通りに進んでいるようです。

文字盤も確認してみましょう。

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サンプルのためサイズは本来の時計より大きめです。
数字の間に小さく百合の紋が入っております。指定したブルーできちんと入っているのですが、小さいため想像以上に分かりづらいです……。
「4」の部分は視認しやすいように「IV」ではなく「IIII」にいたしました。
IV、V、VIとならんでおりますと、ぱっと見たときに「???」となってしまうかもしれない、という懸念からでございます。
表記にお好みがあるかとは存じますが、この記載の仕方でまいりますのでご了承くださいませ。

次は修正を加えていただきながら、成形金属色も検討したいと思います。
いよいよ完成に近づいてまいりました。
次回のご報告をお待ち下さいませ。